大魔神・佐々木氏も驚く汽笛の中…牧原VS周東の二塁争い決着の気配

西日本スポーツ 石田 泰隆

 ◆タカ番記者コラム「好球筆打」

 これも無観客試合ならではだろう。6回裏。DeNAの攻撃中に「ヴオーン」「ヴオーン」と船の汽笛が鳴り響いた。ベイスターズの選手が本塁打を放った際は演出の一環として同様の汽笛が鳴り響くのは球場名物だが、この日は「つくられたもの」ではない、本物の船による汽笛だった。

 球場から目と鼻の先ほどの距離に、日本屈指の国際貿易港「横浜港」がある。何隻もの大型船が行き交う場所だけに汽笛が鳴り響くのは地元民にとって日常の一こまなのだろうが、リアルな汽笛が試合中に球場で響くのは珍しく、新鮮だった。

 現役時代は「大魔神」の愛称で横浜の抑えとして一時代を築き、この日はテレビ解説で球場を訪れていた佐々木主浩氏も「記憶にないですねえ」と笑いを交えて驚きを伝えていた。それほど珍しい一シーンだったということだ。

 そんな“非日常”が入り交じる中での一戦は、こちらも珍しいプレーが見られた。4試合連続で1番を任され、リードオフマンに定着しつつある牧原だ。3回。無死一塁の打席でエンドランのサインに応えられず、三ゴロを放って周東と入れ替わるように一塁へ残ると、3番中村晃の初球に二盗を成功させた。

 これで、牧原は今オープン戦の盗塁数を3に伸ばした。企図数も3だから、3連続盗塁の成功率100%だ。昨季は企図数23で成功は10度しかなく、盗塁成功率は4割3分5厘と目も当てられない数字が並んだ。

 しかも、連続での盗塁成功は2度しかなく、一度も3連続盗塁を果たせなかった。そういう意味ではいくらオープン戦とはいえ、成功率100%、3連続盗塁は本人にとっても、チームにとっても収穫と言える。

 もちろん、満足には至らないが、森ヘッドコーチは「自分が(バットで)走者を進められなかったから、何とか(足で)という気持ちは伝わってきた」と牧原の心意気、実際に好機を拡大させた働きを認めた。

 さらには「マッキー(牧原)が1番に定着してくれると、健太(今宮)の2番も生きてくる」と「1番・二塁」の座を射止めたような評価も下した。オープン戦打率も規定を超えての3割超え。周東との定位置争いには決着の気配が漂う。 (石田泰隆)

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