無観客の公式戦開催は否定的 開幕延期のプロ野球

西日本スポーツ

 日本野球機構(NPB)は9日、東京都内で臨時の12球団代表者会議を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、20日に予定されていたセ、パ両リーグ開幕を延期することを決めた。プロ野球の開幕が延期されるのは、東日本大震災が起きた2011年以来9年ぶり。斉藤惇コミッショナーは4月中の開幕を目指すとした一方で、最悪の場合に東京五輪に伴う中断期間の公式戦実施の可能性があることを示した。また中断中のJリーグも18日の再開を断念し、中断期間の延長を決めた。4月3日の再開を目指す。

 新型コロナウイルスの猛威は、ついにプロ野球公式戦の開幕延期に発展した。2011年に東日本大震災で開幕が3月25日から4月12日に変更されて以来。オープン戦の無観客試合に続く異例の事態に、斉藤コミッショナーは「オープン戦を無観客で実施することを決めたのは苦しかったが、それ以上に苦しい判断だった」と苦渋の決断を強調し「遅くとも4月中の開幕を目指す」と明言した。

 この日は午前中にNPBとJリーグが共同で設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第2回会合が開催された。感染症の専門医などでつくる専門家チームからはJリーグの18日の再開、プロ野球の20日の開幕について「延期が望ましい」と助言を受け、この時点で斉藤コミッショナーは「個人的には今の段階で延期はやむを得ないと思う」と話していた。午後の臨時の12球団代表者会議で開幕の延期を全会一致で決めた。

 12日に専門家チームからの正式な答申を受け、今後の日程を協議する。また残りのオープン戦は無観客で実施し、2軍は3月中の公式戦を無観客の練習試合で行う。正式な答申を待たずに開幕の延期を決めた理由を、斉藤コミッショナーは「20日に開幕するには時間がない。はっきり延期は望ましいとの回答を頂いたので。現状はまだ患者が増えている」と説明した。

 無観客で公式戦を実施する案には、各球団から否定的な意見が多かった。今季は東京五輪の影響で7月21日から8月13日まで公式戦を中断する変則日程。中断期間に延期した試合を組み込むことについて、斉藤コミッショナーは「最悪の場合にないことはない」と認めた。今後も延期時期の日程案を複数つくりながら、対応を進める方針。だが感染拡大に収束の見通しが立たない状況で、再開時期、再開後の日程消化など重い課題は山積している。(松田達也)

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