上林が駆けつけ1軍で一発寸前打 超激化するソフトバンクの外野争い

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆オープン戦 ソフトバンク10-5広島(13日、ペイペイドーム)

 開幕延期になっても、工藤ホークスの「外野戦争」は激化の一途だ。デーゲームの筑後から駆けつけた上林誠知外野手(24)が、先頭の7回に一挙5点の猛攻を呼ぶ左中間フェンス直撃の二塁打。19日ぶりのオープン戦で超ハイレベルな競争に殴り込むと、実績ある中村晃、長谷川、さらにドラフト1位の佐藤も快音でアピール。工藤監督もうれしい悲鳴を上げる争いが、チーム力を底上げする。

 巻き返しを期す24歳が外野の定位置争いに再び殴り込んだ。6回の守備から中村晃に代わり右翼に就いた上林が、一挙5点の猛攻を呼び込んだ。先頭打者の7回。岡田の甘いフォークを捉えた。惜しくも柵越えとはならなかったが、左中間フェンス直撃の二塁打だ。

 「(テラス席に)いったかと思ったんですけど。入らなかったのは自分の実力不足」。この日はタマスタ筑後での中日との2軍練習試合に「1番DH」で先発出場。3打席に立った後にペイペイドームへ急いで移動。2月23日以来となるオープン戦に出場した。

 A組(1軍)だった宮崎春季キャンプ終盤に発熱した後、リハビリ組での調整を強いられた。2月23日のオリックス戦は2打数2安打で「状態はすごく良かった」と話す中での離脱。それでもキャンプ終盤につかんだいい手応えをキープするように調整に励んだ。

 昨季は99試合の出場にとどまり、打率も1割台に低迷。それだけに「(キャンプの)感覚を忘れないように」と汗を流してきた。開幕延期となり、定位置争いは続くが「(自分が)絶対に開幕のスタメンで出ている。そのイメージを持ってやる」と力を込めた。

 実績十分の実力者2人も負けてはいない。腰の違和感のため、オープン戦は7日のDeNA戦以来の出場だった中村晃は2安打。3回は大瀬良から2度の5球連続ファウルなどで粘って16球目を中前に運ぶ適時打。「追い込まれても、粘れた」と存在感を示した。

 5回にバレンティンの代打で途中出場した長谷川も四球を選ぶと、7回と8回に2安打。常に「今まで通り、自分のやるべきことをやっていくだけ」と話すベテランも輝きを放ち、選手層が厚すぎる外野の残り枠を巡るサバイバルは激化の一途をたどっている。

 2軍調整中の柳田は万全の状態での開幕に照準を合わせる。帰国時期が不透明ながら、グラシアルも健在だ。新戦力ではドラフト1位の佐藤(JR西日本)も適時打でアピール。工藤監督は「どうなっていくかというのは(開幕の)時期にもよる。まだまだ先はある。その中でいい調整をしてくれればいい」。超ハイレベルな生存競争は続く。 (山田孝人)

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