ソフトバンク1位佐藤OP戦打率・400!後輩・小園「えぐいっすね」盗塁も量産

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆オープン戦 ソフトバンク4-4広島(14日、ペイペイドーム)

 激戦の一途をたどる工藤ホークスの「外野戦争」で、ドラフト1位の佐藤直樹外野手(21)の存在感が増している。5回に左前打を放つと、7回には2戦連続となる適時二塁打。オープン戦初のマルチ安打で打率を規定未満ながら4割に乗せた。チームトップタイの盗塁を決めた持ち味の足攻や犠打でもアピール。社会人時代を過ごした広島の地で迎える15日のオープン戦最終戦でも大暴れを見せ、スタンドから声援を受けるはずだった家族や知人に元気な姿を届ける。

 社会人時代を過ごした広島での“凱旋(がいせん)”試合を前に、佐藤が大暴れした。5回に左前打を放つと、7回1死二塁からは2戦連続となる適時二塁打。体勢を崩されながらも外角低めの直球に食らいつくと、打球が右翼手の頭上を越えた。オープン戦初のマルチ安打をマーク。出場10試合で計15打数6安打と、規定未満ながら打率を4割に乗せた。

 この日の2安打は初球からスイングした結果の快音。好調の要因は弱気を乗り越えた積極性だ。「初球を思い切り振れた打席は社会人時代から成績がいい。余裕が持てるんです。キャンプではいろんな人の打撃を見て、自分に自信が持てなさすぎた。それじゃ駄目と思い、しっかりスイングするようにした」。工藤監督も「対応力が非常にうまい。打席の中でいろいろと考え、冷静に対処できている」と高く評価する。

 バットだけでなく50メートル走5秒8の俊足も見せつけた。5回に二盗。母校である兵庫・報徳学園高の2学年後輩で、遊撃を守っていた小園のタッチをかいくぐった。一度はアウトの判定も、工藤監督のリクエストの要求で判定は覆った。牧原に並ぶチームトップタイの4盗塁目だ。二塁上では小園と談笑。「打率、えぐいっすねと言われました」と先輩の威厳を示し、胸を張った。

 派手な活躍だけでなく、9回無死二塁ではきっちりと犠打を成功。一塁線へ確実に転がし、サヨナラの好機を演出した。7日のDeNAとのオープン戦では9回無死一、二塁で失敗していただけに「二度ミスをしたらこのチームでは試合に出られない」。激化する外野手争いを生き抜くため、細かなプレーも気を抜くつもりはない。

 15日のオープン戦最終戦はJR西日本時代に3年間を過ごした広島でのゲームが待っている。「親や元同僚が球場に来てくれる予定だったんですけど…」。無観客試合を残念がったが、目標の開幕1軍をつかみ取るためにも元気なプレーで堂々とした姿を示すつもりだ。「なんとか食らいついていきたい」。過酷なサバイバルでその存在感はじわりと増している。(長浜幸治)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ