千賀2世か森2世か ソフトバンク尾形が示した可能性、工藤監督の構想は

西日本スポーツ 倉成 孝史

■マネキンにユニホーム異例の会見

 ペイペイドーム内で行われた尾形、リチャードの支配下登録会見は新型コロナウイルス感染拡大防止のため異例の形となった。登壇した2人の間隔、壇上と報道陣の間隔を通常より広く設置。写真撮影時も規制が入り、三笠GMが帽子をかぶせる、ユニホームを着せるなど定番の行為は選手と密着することもあり割愛され、選手はマネキンに着せたユニホームの前で質問に応じた後に自ら着用した。

 端正な顔が、キリリと引き締まった。2桁になった新しい背番号は「39」。会見で、その印象を問われた尾形は「一番最初に思ったのが、森さんと千賀さんの間だなと。お二方に少しでも近づけるように、近づいて追い越せるように頑張っていきたい」と初々しさを見せた。背番号「38」のストッパー森と「41」のエース千賀。2人を合わせたようなスーパー投手になれる可能性を、20歳の右腕は秘めている。

 昨オフのアジア・ウインターリーグで武者修行。今春は「去年と比べ、精神力も技術も格段に上がった」と圧倒的な結果を示した。オープン戦5試合に登板し、計11回を無失点。4試合で救援登板してリリーフ適性を示した一方で、オープン戦最終戦の15日の広島戦では先発し、4イニングを被安打1、無失点に抑えた。「今後もいろいろ試していくが、間違いなく1イニングだけでなく長い回も投げられることを証明してくれた。またいろいろ考えていく」と工藤監督は語る。百戦錬磨の指揮官にも、今後の育成法や起用法でうれしい悩みを与えている。

■OP戦計11回無失点

 工藤監督は「打者に向かっていく姿勢」と強気な面を高く評価。20歳にして自らの意思をはっきり示すことができることも強みだ。やりたいポジションを問われ、尾形は「先発をやりたい思いもあるけど、僕自身が楽しみだと思うのはクローザー。勝負事、戦いが好きなので、1週間に1度投げる先発よりも、毎日相手と本気の勝負をできる方がいい」ときっぱり。その上で「千賀さんのように相手チームに絶望を与えるような投手、森さんのように出てきたら相手に『もう負けた』と思わせる投手でありたい」と理想を思い描く。大きな期待を抱かせる右腕が、4年連続日本一を目指すチームに「戦力」として加わった。 (倉成孝史)

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