米移籍前年のマエケンを炎上させた工藤ホークスのガチオーダー/復刻

西日本スポーツ

 ◆日めくりソフトバンク 誕生15周年

 ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年からの出来事を、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。

 2015年3月20日は開幕1週間前。本番モードの打線が当時広島、米大リーグ移籍前年の前田健太(現ツインズ)相手に火を吹きました(年齢などは当時)。

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 マエケンめった打ちで開幕前祝い! 福岡ソフトバンクの2015年シーズンの開幕オーダーが固まった。1週間後の開幕戦を見据え、この日の広島とのオープン戦で1番に本多、2番に中村晃、9番に今宮を起用。広島前田に5回で8安打を浴びせ、7点を奪取した。7番松田にオープン戦1号のテラス弾が飛び出すなど、3・27の仮想「ロッテ涌井」となったセ界のエースを相手につながりと得点力をフルに発揮した。連続日本一へ-。「熱男打線」がゆく。

 強烈なデモンストレーションの締めくくりは、新たな「恩恵」も受けての一発だった。5回、1点勝ち越してなお2死一、二塁。7番松田が前田のシュートにくるりと体を回す。左翼ホームランテラスへの3ラン。「センターから引っ張り方向の打球が出て良かった」。オープン戦35打席目の1号が、カープの開幕投手マエケンに、5回7失点という結果を与えた。

 試合前から打率1割台と、ここにきて続く試行錯誤。「追い込まれる前から、センターから反対方向を意識しすぎた。打つポイントを手前に入れすぎて、打球も弱かったし、ポップフライも多かった」。反省を踏まえた微調整。好結果につながり、選手会長も一つ息をつけた。

 松田の一発を引き出すためか、打線は初回から波状攻撃を仕掛けていた。1番本多、2番中村晃の連続四球から、暴投も絡み二、三塁。柳田の二ゴロの間に1点を先制し、なお1死三塁で4番内川が先制中前打を放った。2回も2死二塁から、中村晃の右翼線二塁打で1点追加。5回も先頭中村晃の四球から2死一、二塁と前田を攻め、6番長谷川が右前適時打。松田の一発を導いた。

 試合前までオープン戦防御率1・00だったマエケン。強打の爪痕は、5回101球の球数にも表れた。「非常によく打ってくれた。つないで、いい攻撃をしてくれた」。工藤監督は満足顔だが、この試合、連打は5回の長谷川、松田の1度だけ。それでいて初回、5回と打者7人を送り込んだ。7番に松田のような打者が控えるオーダー。隙は少ない。試合を通じて犠打がなかったことも含め、得点パターンは型にはまりきっていない。

 本多を1番、出塁率の上がった中村晃を2番に置く上位打線も固まり、首脳陣はオープン戦残り2試合も同様のオーダーを組む構えだ。松田は「今年はこれだ、というものをしっかり決められるよう、あと2試合、やっていきたい」と気合を入れ直した。1週間後の開幕戦で対するのはマエケンと同じ右腕の涌井。前田を打ち砕いたオーダーが、今か今かとその時を待つ。(森 淳)

(2015年3月21日付、西日本スポーツより)

※ソフトバンクは同年3月27日、実際にロッテとの開幕戦にも同じオーダーで臨んだ。

【ソフトバンクのスタメン】

1(二)本多

2(右)中村晃

3(中)柳田

4(左)内川

5(一)李大浩

6(指)長谷川

7(三)松田

8(捕)鶴岡

9(遊)今宮

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