ソフトバンク千賀5月下旬にも1軍 幻の開幕の裏で復帰プラン始動

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 幻の「3・20開幕」前日に再始動! 福岡ソフトバンクの千賀滉大投手(27)が19日、筑後のファーム施設でシャドーピッチングを再開した。右前腕部の違和感で2月23日からノースローで調整しており、練習で投球動作を行ったのは約4週間ぶり。順調に回復すれば、5月末の1軍復帰も見えてきそうだ。過去2年務めた開幕投手の大役は東浜に譲ったが、当初の「節目」を前に一歩を踏み出した。

 華々しく2020年シーズンが開幕するはずだった「3・20」を前に、千賀が筑後のファーム施設で新たな一歩を踏み出した。サブ球場でのランニングを終え、いつもの動線でトレーニングルームへ。室内ではシャドーピッチングで投球動作の確認を行った。

 右前腕部の違和感で2月23日からノースロー調整を続けてきた右腕。「まだ一歩と言えるほどでもないですけど…」。最速161キロの剛腕にとっては「一歩」にも満たないかもしれない。それでも開幕が予定されていた「節目」の前に状況が動いたのは確かだ。

 3年連続の開幕投手を目指していたエースは、1月の自主トレで感じた右ふくらはぎの張りの影響で、投球フォームのバランスが崩れた。その影響もあり、2月の宮崎春季キャンプ終盤に右前腕部に違和感を訴えたことで、そこからの調整は大幅に遅れた。

 東京五輪でも活躍が期待される野球日本代表のエース候補にとって、このアクシデントは大きな誤算だった。開幕投手の大役を東浜に譲り、ボールを握ることのない毎日。筑後で黙々と汗を流してきた千賀は「話せることはない」と多くを語ってこなかった。

 今後もシャドーピッチングなどで負荷をかけ、問題がなければ来週中にもネットスローなどを再開する見込み。この場合のノースロー期間は約1カ月。再び肩をつくるために一般的に同じ期間が必要とされ、そこから実戦登板などのステップを踏むことになる。

 先発投手では、投球イニングを徐々に伸ばしていくため、少なくとも3度の実戦登板が必要とされる。順調に回復した場合、千賀の1軍復帰は5月下旬となる見込み。新型コロナウイルス感染拡大の影響で新たな開幕時期は不透明だが、チームにとっては朗報だ。

 「3・20」に開幕していれば、先発陣の大黒柱を欠く戦いはより長い期間となっていた。「僕は“節目”に間に合わなかった男」。当初の開幕日にリハビリ中であることにふがいなさを口にしたが、その視線は名誉挽回のマウンドを見据えていた。 (鎌田真一郎)

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