五輪出場つかんだ選手も不透明 結論先延ばしで降りかかる問題 

西日本スポーツ 末継 智章

【記者コラム】 

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国際オリンピック委員会(IOC)がついに東京五輪の開催延期を選択肢に加えた。選手や競技団体からも十分な状態で大会に臨めないとして反発も高まっているだけにやむを得ないだろう。

 ただ、延期をしてもアスリートに問題が降りかかることに変わりはない。例えばIOCによると1万1000人の五輪出場枠のうち57%が出場資格を得ているが、延期の場合も権利は維持されるのか不透明だ。

 IOCが結論を出す期限とした4週間以内には、柔道男子66キロ級の代表を決める全日本選抜体重別選手権(福岡)や競泳の日本選手権(東京)など選考会が多く控える。選手の心中は穏やかではないだろう。レスリングや重量挙げのように予選や選考大会を開催できず、選考が宙に浮いて途方に暮れている競技もある。

 4年に1度行われる五輪にピークを合わせるのは容易ではなく、どの競技の選手も綿密に計画を練って準備を進めている。不安をのみ込み、これまで取材した選手たちは「通常通り開催されると思って調整する」と口をそろえていた。その前提が覆りそうな今、結論が延びるほど選手の不安は増す。延期時期だけでなく、選考方法も含めて一日も早く結論を出すことが「アスリートファースト」といえよう。 (五輪担当・末継智章)

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