森喜朗会長「ダメと言われた癌、私も新薬で助かった」コロナ克服期待

西日本スポーツ

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は24日、大会の延期を受けて記者会見した。一問一答は次の通り。

(冒頭で説明)

 安倍総理とバッハ会長の会談、冒頭の発言から申し上げます。新型コロナウイルス感染症対策については、22日、日曜日ですね、IOCの臨時理事会が開かれ、東京2020大会の延期の可能性を含めたシナリオプランニングに着手し、4週間にわたって議論が行われるとの発表があったところであります。

 これを受けまして、本日、IOCバッハ会長と安倍総理の電話会談が行われました。私と橋本大臣、小池東京都知事、さらに事務総長も参加をされました。この会談で東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催について、以下の内容で合意を致しました。

 双方はアスリート、国際競技連盟、各国のオリンピック委員会の意向に鑑み、大会中止が選択肢にはないことで一致を致しました。その上で双方はアスリートおよび観客の安心・安全を確保することが最も重要であり、この観点から、現在の世界の状況が継続的に悪化していることに鑑み、予定通り本年7月に開催することは不可能であり、さらには、年内に開催することも不可能であり、延期とせざるを得ない旨、一致を致しました。

 上記の理解のもと、双方は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の実施に向けて、IOCと東京2020組織委員会、政府、東京都をはじめ、内外の関係機関が一体となり、遅くとも2021年夏の実施に向けて、具体的に検討していくことで一致致しました。

 また、オリンピック聖火は、オリンピックがこの困難なときにおいて、世界の希望の道しるべとなる願いを込めて、日本にとどまることについても合意されました。また、大会名は東京オリンピック・パラリンピック競技会とすることでも合意されました。

 この決定を受けて、26日から予定をされておりました東京2020オリンピック聖火リレーは、スタートせずに、今後の対応を検討いたします。これまで準備に大変なご尽力をいただきました、各都道府県、パートナーなどの多くの関係者の方に、大変ご迷惑をおかけしますがご理解をいただきたいと思います。今後、大会延期日程に合わせた、新たな聖火リレーの日程を定め、多くの方々にもお集まりをいただいて、盛大なグランドスタートが迎えられるよう、準備を進めたいと思います。引き続き、全国の実行委員会、パートナー各社、関係者の皆さまの協力をお願いしたいと思います。以上であります。

-4週間かけて延期を検討するという議論が2日前に始まったばかりだった

 これはですね、今日の会談の前に(事務)総長と、IOC側、コーツ(調整委員長)さんもおられましたが、事前にいろんな調整をしておられます。4週間で結論を出すということを包含をして、今度のことが決まったということですから。これから時間をかけてやりましょうっていうことで。必ずしも4週間にこだわることはないということだろうと思います。

 これは総理とバッハさんの会談の中でそう細かい話が出ているわけではありません。私どもとしてはそういう理解をすべきだろうと思ってます。

-1年程度延期し、大会規模は縮小するのか

 要は名称は2020でありますから。どういう形になるか、それは膨れ上がるかもしれませんし、多少は縮小するかもしれませんし。これから議論していくことになるんじゃないでしょうか。とにかくいつ開かれましても、東京2020であることは変わりはないという意味です。それを双方で確認したということです。

-暑い夏を避けて、夏より前の時期の開催も検討対象になるか

 結果としてそういうことがあるかもしれませんけれども、おおむね夏をメドに。ですが、これはこれからのスケジュール、国際大会等々いろいろございますね、そういうものを調整していけば、おのずとどういう範囲の中に入るかということ。これからです。いずれにしましても。

-聖火リレーがなくても26日に福島へ行くか。聖火の保管・展示の方法は

 今まず26日の行事は一応、取りやめになりました。従いまして私が行かなければならん理由はなくなりました。もし何か、来いということが内堀知事からでもあれば、それはお伺いすることはやぶさかではありませんが、今のところその必要はないと思います。

 (聖火の保管場所)これはあの、難しい問題がありましてね、だけど今もう正直申し上げて、これは福島県に置いておきましょうということはですね、安倍さんのご提案なんです。総理からの。会談が終わりましてから、われわれと話をしている中で、福島に置いてあげたらいいんじゃないということで。そういうことになりましたので。私から内堀知事にお電話しまして。そのように申し上げましたら、大変喜んでおられました。ですからまず当面、福島に置くということになるんでしょう。

 これからじゃあずっと、来年までずっと置くのかっていうことについては、まだこれは分かりません。これから、どのようにするかは、リレーの日程とも合わせて相談していくことだと思います。

-本来の開幕4カ月前に延期が決まった

 大変残念という思いと、それからヤレヤレと。まあ両首脳といいますか、バッハさんと安倍さんのこうした突然の会談によってですね、皆さんのいろんな心配、疑問に一つの方向性を示していただいたという意味でヤレヤレと、ホッとしているところもあります。

 しかしヤレヤレで済ませるもんでもありませんので、私どもとしてはこれを良き日として、計画していた以上にいいオリンピックができるように計画を進めていきたいと思います。

-アスリートへのメッセージを

 アスリートあってのオリンピック競技ですね。ですからこれを1年延ばすことによって、どういう予選方法になっていくのか、今確定している選手とどういう風に変わるのか。これは今、私どもの立場で申し上げるわけにはいきません。当然、競技連盟、皆さんの意向がこれから入ってくるんだと思います。

 しかしいずれにしても与えられた境遇、環境の中でアスリートは一生懸命努力してこられた。それが今年、できなかったということについては大変申し訳ないというか、残念なことだと思います。しかし、それを乗り越えていくこともまたスポーツ選手としての一つの大きな心構えでもあると思います。ぜひ頑張っていただきたいと。こう願うのみです。

-東日本大震災からの復興が大きな一つのテーマだった。延期について被災地の理解をどう求めるか

 いや現に、被災地のところでランタンの火をともしてあるわけでしょう。展示してあるわけですね。それからいろいろな日程等についてもできる限り、被災地優先的に考えている。これは当然、源流はそこから来ているわけですから。次のことをこれから決めるにしても、その基本原則は崩すものじゃないですよ。根本的に新しいものをやりましょうとバッハ-安倍会談でやってるわけじゃありません。今までのことを大事に踏襲してということだと思います。

-いつ開会式を行うか日程を決めるデッドラインは。組織委員会が決めるのか、IOCが提示してくるのか

 今の時点で全くそんなことは頭の中にありませんよ。これからお互いに議論をしていくことになります。その前にまず何日に設定できるかということを考えなきゃいけないでしょう。っていうのは会場が空いてなきゃどうしようもないじゃないですか。そっから始めなきゃいけないでしょうねえ。まして開会式をいつしましょうかなんてことを…できるだけ速やかに、っちゅうことでしょうね。

-23日時点では4週間でと

 それはこの間の時点での合意事項です。バッハさんと私の会談で、4週間ぐらいで両方が出してきている案をお互いに精査しましょうという議論。しかしそれは今はもうなくなったんですよ。それはもうとらわれることはないでしょう。もっと早くなるかもしれませんし。(速やかに?)それは僕の希望です。こういうものは早くやるべきでしょう何でも。皆さんそう思っておられますよ。

-暑さ対策で札幌に移転したマラソン、競歩の処遇は

 大きなフレームは基本的には変わらないと思います。また、変えてはいけないと思います。

-夏以外の開催になって暑さの問題が解消される場合を考えても東京に戻すことはないか

 まあ私どもとしてはそれはないと思います。

-いろいろな議論があった中で1年先を選択したのは何を重視してのことか。安倍首相にアドバイスしたことがあれば

 事前にちょっと総理から、ご自分で冒頭にご発言になることについて、このように言おうと思うが何かあるか、注意すべきことはあるかという照会はありました。私からそれをこう直したらいい、こう直したらいいと、そういうことは申し上げておりません。

 おっしゃるように2年とかいろんな意見があったと思いますが、これはあくまでも外側の意見であって、内側で、私どもの中でそういうようなことを相談したことは一度もありません。最初に決めた通り、まずは4週間の間、つまり1カ月の間に何か基本的なことを決めてくれるんだろうと。両方のチャンピオン同士がですね。そういう風に考えておりましたから。

 ですから皆さんの方が、いろいろなことを、予想記事とかお書きになっているわけですけどね。例えば2年…2022年になったら果たして2020って言えるかな? トーキョー2020って言えなくなっちゃうんじゃないですか。21年だからそれを延長していってなったという風に考えていくしかないんであって。名称まで変えることは考えないでしょう誰も。と思いますが。

-新しい開催時期を決めるにあたって暑い時期を避けるという考え方もあるのか

 スケジュールを夏までにと決めているわけですから。これから決めていった場合、もっと早くなるのかもしれませんし、要はいろんな会場の準備とかそういうものをつなぎ合わせていかなきゃいけないことで、今からそんなことを想定して言うことはできませんが、結果としてものすごい真夏が避けられれば、こんなハッピーなことはないんじゃないですか。

-来年の夏を期限とするのか、来年の今頃、新型コロナウイルスの感染拡大が終息していなければ、さらにそれ以降の開催も可能か

 来年のその頃までにこのコロナウイルスが解決でき得ない、もしそういう世界だったら…日本だけの話じゃないですからねこれは。われわれも一番の心配のもとなんです。今ヨーロッパでああいう状況になっていく。これから南米、あるいはアフリカという風に、南半球にいった場合にどうなるのかと考えたら、そしたら何もできないじゃないですか。

 皆さんの生活も国民の皆さんが今、耐えに耐えておられる。これをこれからずーっと我慢してもらうんですか? そしたら地球、人間社会ってなくなるんじゃないですか。また人間はそんなことまで英知が出てこないとは思わないです。科学技術がこれだけあって、世界中に多くの科学者がいて、そして医療、薬学、いろんなものが進歩している中でですね、これに期待するしかないんじゃないでしょうか。

 私自身がね、もう駄目だと言われたガンが、新薬で助かったんですよ。本当は今頃ここにいないんですよ、ここには。2015年にお医者さんからダメだよと言われたんだ。だけどまさかと思ってた新薬で私は生かしてもらってんですよ。やっぱりそういうことに期待しようじゃありませんか。そうじゃなきゃ世界は救われませんよ。もし駄目だったらまた延ばすんですかなんて、私はそういうことに対してお答えする義務はないと思ってます。

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