「今年ダメなら育成のままクビと」ソフトバンク走り屋の出発点/復刻

西日本スポーツ

 ◆日めくりソフトバンク 誕生15周年

 ソフトバンク球団は今年15周年。球団がソフトバンクとなった2005年からの出来事を、過去の西日本スポーツ掲載記事で振り返ります。

 2019年3月26日は復帰と初登録で、育成2選手が支配下登録。日本一はおろか、世界一に貢献するインパクト大の活躍にもつながりました(年齢などは当時)。

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 福岡ソフトバンクは26日、育成選手の川原弘之投手(27)、周東佑京内野手(23)を支配下選手登録すると発表した。推定年俸は川原が500万円で、周東が600万円。背番号は川原がこれまでの122から63、同じく周東が121から23に変更された。

 ヤフオクドームで行われた会見で、4年ぶりに支配下選手に復帰した川原は「素直にうれしい。けがで投げられなかった僕を待ってくれた球団に感謝の気持ちでいっぱい」と喜びを口にした。ドラフト2位で2010年に入団し、12年の2軍戦では158キロをマーク。だが15年に左肩、左肘の手術を相次いで受け、同年オフに育成契約となった。

 17年に約3年ぶりに実戦復帰し、昨季は2軍戦34試合に投げ3勝2敗5セーブ、防御率1・75の成績を残した。春季キャンプはB組スタートだったが、抜てきされたA組の紅白戦で好アピール。オープン戦では8試合で自責点0と結果を残した。「肩を手術して、肘を手術して、戦力外になって、3回野球人生が終わっていてもおかしくなかった。野球ができる幸せをかみしめてプレーしたい」。150キロを超える直球を武器に開幕から中継ぎの一角として期待されている。

 2年目の周東は50メートルを5秒7の俊足が武器で、昨季は27盗塁でウエスタンの盗塁王に輝いた。工藤監督はユーティリティー性を重要視するだけに、内外野を守れる器用さも評価された。「今回駄目だったら育成選手のままクビになってしまうと思っていた。やっとプロとしてのスタートを切れた。(球団からの通達に)ニヤケが止まらなかったです」と喜びを表現した。 (倉成孝史)

(2019年3月27日付、西日本スポーツより)

※川原はこの年、自己最多の19試合に登板。勝敗なしながらプロ初ホールドをマークし、防御率2・66だった。周東は主に代走で102試合に出場。チームトップの25盗塁をマークすると、侍ジャパンでも代走の切り札としてプレミア12初制覇に貢献し、大会4盗塁で盗塁王に輝いた。

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