柳田「人生最初で最後のチャンス」21年東京五輪へ必勝ルート再設計

西日本スポーツ 長浜 幸治

 キャリアハイで来年の「東京2020」へ!! 福岡ソフトバンクの柳田悠岐外野手(31)が東京五輪開催が1年程度延期になったことを受け、侍ジャパンに選出されるために文句ない成績を残すことを改めて決意した。今季の目標の一つに東京五輪出場を挙げていた大砲は延期を残念がったが、まずはレギュラーシーズンに集中する構え。昨季は故障の影響で低調に終わったが、最高の2020年を送り、大舞台への道を自力で切り開く。

 「五輪ショック」にも柳田はすぐに前を向いた。新型コロナウイルスの感染拡大で東京五輪が1年程度延期されたことを「残念だけど、仕方がない。未来のことはどうなるか分からないんで」とした上で力強く語った。「今年キャリアハイ(の成績)を出せば(侍ジャパンに)呼ばれると思う。出します」

 以前から「自分の野球人生の中で(五輪に)出場できる最初で最後のチャンスだと思う」と口にするほど東京五輪への思いは強く、今季の大きなモチベーションにもなっていた。「延期は決まったこと。シーズンでしっかり結果を出すだけ」。行き場がなくなった熱量をレギュラーシーズンにぶつけるつもりだ。

 そのための素地はできあがりつつある。昨年11月に手術を受けた右肘はほぼ問題ないところまで回復。3月初旬に実戦復帰し、20、21日の広島との2軍練習試合では2試合続けてフル出場を果たした。22日の試合は体調不良で欠場したものの、練習を再開した24日に続き、25日も筑後のファーム施設で若手とともに練習に参加。フリー打撃では力強い当たりを連発した。「状態はいいっすよ。だんだん暖かくなるんで、もっとよくなると思う」と笑みを浮かべた。

 レギュラーシーズン開幕も延期が決まり、新たな開幕日の目標に4月24日が設定されているが、今後の情勢次第で流動的だ。選手からはモチベーションの維持を含めた調整の難しさに対する声も上がる。それでも柳田が「いつ開幕してもいいよう準備するだけ」と平常心を貫くのは、確かな自信の表れだ。1軍合流についても「呼ばれたらいきますって感じ。いつでも大丈夫? もちろん」と強調する。

 昨季は開幕直後に負った左膝裏肉離れの影響で長期離脱し、低調なまま1年が終わった。東京五輪が消えた2020年は、まずシーズンに100パーセントの力を注ぐ。「とにかく全試合出場し、自己最高の成績を目指す」。今季の目標に掲げる「スペシャルな1年」の先に夢舞台が待っている。 (長浜幸治)

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