阪神藤浪PCR検査で現場騒然、ヘリも出動…ソフトバンク選手に不安と戸惑い「開幕日来るの」「2軍戦続けるのか」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 またしても“コロナ”余波-。26日の2軍練習試合・阪神対福岡ソフトバンク(鳴尾浜)が、急きょ中止になった。阪神の藤浪晋太郎投手(25)が新型コロナウイルスに感染した可能性があるとしてPCR検査を受けることになり、日本野球機構(NPB)などと協議の上で決まった。この試合から、開幕1軍入りを目指す若手8選手が出場予定だったが、予期せぬ事態に見舞われた。球界にも忍び寄る“難敵”に、若タカからは不安の声も漏れた。

 ただならぬ空気をソフトバンクの選手もすぐに察した。チームバスが阪神の選手寮に隣接する鳴尾浜球場に到着したときには、すでに阪神の選手の姿はグラウンドにはなく、寮の前に多くの報道陣が詰めかけていた。「何があったんですか?」。この時点で練習試合の中止は決まっていたが、選手に理由は伝えられていなかった。

 ホークスが練習をしている最中、阪神は、数日前から「嗅覚異常」を訴えた藤浪が新型コロナウイルスに感染した可能性があるため、PCR検査を受けることを発表。その後、阪神は一週間の活動休止を決めた。自宅待機となった阪神関係者は続々と移動。上空には報道用のヘリコプターが旋回するなど物々しい雰囲気に包まれた。

 練習を終えると、小川2軍監督は「どうなってるの?」と事態の推移を心配。一方で「不要不急の外出はしないようにと、選手には(関西遠征に)来る前から伝えている」と選手への注意喚起を徹底していることを説明した。

 1軍の練習試合が4月9日まで中止になったことで、この試合から開幕1軍を争う8選手が出場予定だった。貴重な実戦の場が奪われる不測の事態に陥り、上林は「東京五輪も延期になるぐらいだし、野球もどうなるか分からない。その中で状態だけはキープしていかないといけない」と話すと、周東も「誰でも感染する可能性はあるし、明日はわが身と思って過ごす」と引き締めた。

 12球団の代表者会議で4月24日以降の開幕再延長と4月9日までの練習試合中止が決まった今月23日も、遠征地の大阪に移動していた一部のホークス関係者が福岡への“とんぼ返り”を強いられたばかり。先行きが不透明な中で「本当に開幕する日が来るのか…」「1軍は中止になっているけど、こういう状況でも2軍は試合を続けていくのか」と不安を口にする選手もいた。

 阪神は藤浪らとソフトバンク関係者との接触はないと判断。ソフトバンクはきょう27日、2軍練習試合・オリックス戦(オセアンBS)を予定通り行う。感染拡大し続けるウイルスの猛威に緊張感が高まる中、選手を乗せたバスは消毒作業が進む鳴尾浜球場を後にした。(鎌田真一郎)

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