好走連発のソフトバンク1位佐藤 ただ速いだけじゃない、首脳陣の評価ポイント

西日本スポーツ 喜瀬 雅則

 ◆2軍練習試合 オリックス2‐3ソフトバンク(28日・京セラドーム大阪)

 プロ野球で唯一行われた対外試合でルーキーが躍動した。福岡ソフトバンクの佐藤直樹外野手(21)=JR西日本=が28日のオリックスとの2軍練習試合で2得点。思い出深いグラウンドを駆け回った。関東などで練習試合が相次ぎ中止され、本拠地福岡県ではこの日夜に知事が週末の外出自粛を要請。厳戒モードの日本で貴重なアピール機会を生かした格好だ。29日に予定されていた2軍の同カード(堺)は中止が決まった。

■小川監督大絶賛

 生まれ育った関西の地で“ドラ1の足”がキラリと光った。兵庫・報徳学園高出身の佐藤が、プロ入り後初の関西遠征となった2軍練習試合・オリックス戦に「1番・中堅」でスタメン出場すると、1回に右前打、5回にも四球で出塁し、いずれも生還しての2得点をマーク。50メートル5秒8の俊足を生かした好走を「成長が楽しみだよ」と小川2軍監督も大絶賛だ。

 開幕1軍を目指す野手のサバイバル戦は、同期入団の柳町(慶大)に上林、周東ら、すでに実績のある先輩たちも交えての超激戦。「1軍、2軍は関係なく、できることをアピールしたい。全部がアピールなので、一試合一試合を大切にしていきたい」というルーキーの熱い意気込みが、そのプレーの中に、存分にあふれていた。

 1回、オリックスの先発本田の147キロ直球をライトへ流し打ちして出塁。小川2軍監督を「うまく打ったよ」とうならせると、3番古沢の初球に二盗、さらに4球目の暴投の間に三塁を陥れ、古沢の中前打で先制のホームインだ。

 さらに5回、2死から8球粘って四球を選ぶと、続く周東が右前打。オリックスの右翼・佐藤優がジャッグルしたスキを突いて三塁へ。俊足を生かした“巧走”に小川2軍監督も「いいスタートを切ったね。気持ちが前向きで、全力疾走もできるのがいい」と高く評価した。「自分でしっかりと見て(三塁へ)行けました。そういう点ではよかった」と佐藤自身も納得のプレーでチャンスを広げ、古沢の中前打で生還。2得点をマークし、1番打者の仕事を見事に果たした。

 新型コロナウイルス感染予防のため、チームは遠征中の外出自粛を通達。兵庫県の実家に戻れたのは「1度だけでした」という。昨秋の社会人日本選手権以来となる京セラドーム大阪への“凱旋(がいせん)”も「無観客でしたし、両親でも見に来てくれていたら気持ちも違ったんでしょうけど…。今回は仕方ないです」と残念そう。とはいえ、この「足」をもってすれば、1軍での成長した晴れ姿を見せられる日も、そう遠くないようだ。 (喜瀬雅則)

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