松浦が優勝 ガルコレは児玉制覇 ウィナーズカップ 【福井】

西日本スポーツ

 福井競輪(福井市)の4日制G2「第4回ウィナーズカップ」は最終日の29日、12Rで決勝が行われ、松浦悠士(29)=広島=が、逃げた清水裕友マークからBS番手捲りで優勝し、賞金2180万円を獲得した。松浦は昨年11月の競輪祭に続いて2度目のビッグレース制覇。2着は高橋晋也の捲りに乗って追い込んだ守沢太志。3着は高橋。9Rで行われた単発レース「ガールズケイリンコレクション」は、児玉碧衣(24)=福岡=が優勝し、賞金215万円を手にした。感染症対策で無観客での開催となり、4日間の総売上額は25億6000万円にとどまった。

ヒーロー

 歓声のない競輪場で、中国3車が淡々と自分のやるべきことをこなした。清水を3角で番手捲りした松浦は「前の清水君の頑張りと後ろの柏野さんの仕事があった。ラインのおかげです」と汗をぬぐった。これで昨年11月の競輪祭に続くビッグレースV。2月のG1全日本選抜では松浦の先導で清水が優勝しており、4日制以上のビッグは中国勢の3連覇となった。

 G1初制覇だった競輪祭では、ゴール後に両手を高々と挙げて周回。さわやかに喜びを表現した。今回は「敢闘門に戻るときに確定が出て、そこで優勝したと分かった」。だが歓喜のポーズがなかったのは、無観客開催も理由のひとつ。「ミッドナイトも走ったことがあるし、無観客でもモチベーションには影響ないが、優勝しても声援がないのは寂しい」。日頃からファンを大切にする松浦だけに、勝者とは思えないほど声のトーンを下げた。

 競輪祭の優勝祝賀会が今月予定されていたが、それも無期延期となった。前検日には「5月に予定されている清水君のG1祝勝会が先になってしまった。順番がおかしくなるので、こうなればこの大会を取って祝勝会を2大会分まとめてやります」と笑顔でやる気を見せていた。有言実行のVは、中国ゴールデンコンビの勢いを再認識させた。

 だが、ライバルも黙っていない。東京五輪が延期となり、夏を待たずに脇本雄太、新田祐大、深谷知広らナショナルチームの主力が競輪に復帰してくる可能性が出てきた。この決勝で初めて戦った高橋ら、他地区の若手の台頭もある。それでももちろん「清水君とのコンビでタイトルをたくさん取れるように頑張りたい」と譲る気はない。競輪場に歓声が渦巻く日が戻っても、この中国黄金期は終わらせない。 (野口雅洋)

ヒロイン

 終わってみれば、勝つべき者が勝った。先頭から約10車身離れた終2角6番手から、児玉は強烈に踏み込んだ。直線で前団を抜き去り、昨年末のガールズGPに続いて5度目のビッグレース制覇を達成した。

 検車場に戻った児玉は「ホッとしました」と表情を緩めた。「5月のガルコレに出られないので、これに負けるとグランプリが厳しくなる」。優勝より、賞金を加えてグランプリ出走に前進したことを喜んだ。

 スタート直後、児玉は3番手に付けたが、赤板以降に長沢、鈴木、高木が上昇。結局は6番手に。「中段でラッキーと思ったが、やっぱり来られました」と自由にさせてはもらえない。打鐘が響く間もほかの6車に動きを警戒され、仕掛けるタイミングが見当たらなかった。ようやく終HSで梅川がスパート。尾崎が続き、その2車が抜け出した。「先頭がずいぶん遠い」と感じながらスパートした児玉だが、「意外とスピードに乗れた。これなら乗り越えられると思った」と脚力で粉砕。追走していた石井の追い込みも退けた。

 勝って当たり前と思われて「重圧も感じる」。だがそれに打ち勝った。今後も「出られるガルコレは全部取る。そしてGPへ-」。この勝利はまだ、GP3連覇への序章に過ぎない。

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