ソフトバンク活動休止が長期化の恐れ 工藤監督「家族のことを考えれば…」

西日本スポーツ 倉成 孝史

 福岡ソフトバンクは30日、新型コロナウイルス感染拡大に伴いチームの活動を31日から一時休止すると発表した。対象は1、2、3軍、リハビリ組の全ての監督、コーチと選手、チームスタッフで、練習、練習試合を取りやめ、再開時期は現時点では未定。またペイペイドーム、筑後のファーム施設を使っての選手の自主練習も4月3日までは休止し、活動休止期間中の不要不急の外出も禁止する。活動再開日は、同3日に都内で予定されている12球団代表者会議を受けて検討されるが、活動休止が長期化する可能性もある。

 ペイペイドームで午前11時から始まった1軍全体練習は、笑顔や明るい声に包まれていた。29日はオフだったため、2日ぶりの全体練習。シーズン開幕の延期、練習試合の中止と、球界全体も日を追うごとに重い閉塞(へいそく)感に包まれていく中、思い切りバットを振り、ボールを投げ、汗を流すことに野球選手が喜びを感じることは自然だ。だが、約2時間の練習終了後、選手らの顔から笑顔が消えた。

 フリー打撃の終了で練習が終わると、全選手と首脳陣がベンチ裏に集められ、三笠ゼネラルマネジャー(GM)から、当初練習が予定されていた31日からチーム全体の活動を一時休止することが伝えられた。三笠GMは「4月3日までは自主練習も含めた球団施設は利用しないという方針です」と説明。加えて「活動再開については今のところ時期未定ですが、4月3日の代表者会議の方向性を見て、活動内容や施設利用については検討しようと思っています」と、4月3日に都内で予定されている12球団代表者会議を受けて、活動再開日などを検討する考えを示した。

 活動休止に至った理由について、同GMは3月28日夜に福岡県から出された29日の外出自粛要請と、阪神の3選手に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを挙げ、球団として感染拡大防止を最優先したことを説明した。同GMは「理屈上、そうです」と最短の活動再開日が4月4日となることも示した。一方で、12球団代表者会議の内容次第では休止が長期化する可能性もある。活動休止期間中は、選手らの不要不急の外出も禁止。精神的に選手らにかかる負担は決して小さくない。

 球団の判断について、工藤監督も沈痛な表情を浮かべながら理解を示した。「これ以上感染を広げないということを球団も考えている。私も選手も(選手の)家族のことを考えれば致し方ないと思う。それは選手も十分考えていること」。球団からの説明後に選手らに訓示した指揮官は、休止期間中のコンディション維持のために、自宅でできるトレーニング内容などを選手に伝えることを、トレーナーやコンディショニング担当に指示した。「見えない敵」の前に、ホークス球団も未曽有の状況に突入した。 (倉成孝史)

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