元ブリリアン・コージを導いた絆 元主将&副主将で同時入団の奇縁

西日本スポーツ 前田 泰子

 アメリカンフットボールの日本社会人X1リーグに所属する「みらいふ福岡SUNS(サンズ)」の新入団選手発表会が31日、福岡市内で行われ、元お笑いコンビブリリアンのコージことコージ・トクダ(32)=本名徳田浩至=とX1スーパーのIBMから移籍したプロ選手の栗原嵩(32)がそれぞれ新天地への思いを語った。法大4年時はコージが主将、栗原が副主将としてチームを甲子園ボウルまで引っ張った2人が、九州のアメフト界を盛り上げることを誓った。

 目指すのは35億のファン獲得…と言わんばかりの?気合がにじみ出ていた。大学卒業と同時に芸人の道に進んだコージにとって10年のブランクを経ての競技復帰。「10年間、たまりにたまったアメフトに対する思いを福岡で爆発させたい」と熱い思いを口にした。

 「ブルゾンちえみ with B」として「35億」のフレーズでブレーク。テレビ番組への露出が増え人気者になってもアメフトへの思いは常に胸にあった。「アメフトを盛り上げるチャンスだと思ったが、僕の力が及ばず、成果が得られず悔しい思いをした。現役復帰するのが一番の起爆剤になるんじゃないかと思った」。ブリリアンを解散しソロ活動に入ったのを機に、アメフトでの選手復帰を目指した。

 そんなコージに声を掛けたのが法大でチームメートだった栗原だ。1月にフリーエージェント(FA)宣言し福岡と交渉していた栗原が「熱いチームがある」と誘った。 コージは「(福岡の代表)吉野さんとは同じ考えだった」とアメフトを盛り上げたいとの思いが一致したことで、入団を決意。栗原とは大学時代に主将と副主将としてチームを引っ張ってきた間柄。卒業後は芸能界と米プロフットボールNFL挑戦と道は分かれながらも連絡を取り合ってきた。「僕にとってベストな人間と一緒に行くのはワクワクしかない」と目を輝かせる。

 今後はタレント活動との二刀流。東京に拠点を置き、練習や試合がある週末は福岡でプレーすることになる。「タレントとの両立は50パーセントずつじゃなくて100パーセントと100パーセント。コージ200パーセントでいきます」。10年ぶりに選手復帰しいきなりX1リーグで戦うことに不安がないわけではない。それでも「やるからには選手として1番を目指す」とプレーヤーとして戦う覚悟は十分にある。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で春のシーズンは中止され、試合出場は8月からの秋のシーズンになる予定だ。「もしディフェンスエンドをやらせてもらえるなら、QBにタックルするのを見てる人に分かってもらえるようにプレーしたい。『もう一回見に来たい』と思ってもらえる空間を提供したい」。芸で体を張ってきた男は、再びフィールドで体を張ってアメフトの伝道師になる。 (前田泰子)

 ◆みらいふ福岡SUNS(サンズ) 2017年1月に「福岡SUNS」として創設された。九州のチームとして初めて社会人Xリーグ加盟を認められ、福岡市の西南大グラウンドを拠点に本格的な活動を開始。3部(X3)から順調に昇格を重ね、昨年はX1に初めて昇格し、X1の下部リーグに当たるエリアで7位だった。

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