プロ野球4・24開幕不可能 ソフトバンク後藤社長訴え「12球団の公平性、確保できていない」

西日本スポーツ 倉成 孝史

 シーズン開幕再々延期へ-。4月24日を目標としているプロ野球の開幕が31日、再々延期する見通しになった。この日、福岡ソフトバンクの後藤芳光球団社長(57)らパ・リーグ全6球団の社長が急きょオンライン会議を実施。新型コロナウイルスの感染拡大状況などから「4・24開幕」では難しいとの意見で一致した。再々延期した場合、後藤社長は143試合実施にこだわらない意向にも言及。開幕日はまたしても先送りされる状況になった。

 3月20日→4月10日以降、そして同24日へと延期されてきた今シーズンの開幕日が、またしても後ろへずれ込むことが濃厚となった。31日、パの6球団は「社長会議」をオンラインで実施。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、活動を休止する球団も相次ぐ状況の中、6球団は現状で設定されている4月24日には開幕できないとの意見で一致した。

 4月3日には、東京都内で12球団代表者会議が予定されている。3月23日に行われた同会議で設定された「4・24開幕」についての可否がここで判断されるが、31日のオンライン会議に参加したソフトバンク後藤球団社長は「開幕の時期については(パの球団)みんな同じ方向」と説明。セ・リーグ球団を含めた話し合いで最終決定される見通しだが、少なくともパは「無理」で一致しており、開幕の再々延期は必至な情勢となった。

 31日にも都内では新たに78人の新型コロナウイルス感染が確認されるなど、感染拡大は止まるどころか日に日に勢いを増している。後藤社長は「(ソフトバンクは)孫オーナーの意向もある。東京も感染者が激増している状況でもある。残念ながら(阪神の)選手からも感染者が出た。どこのチームにもリスクはある」と、開幕再々延期を求める理由を強調した。

 感染拡大に伴い、各球団の足並みにもずれが生じてきている。ソフトバンクは3月30日に無期限の活動休止を決定。同29日には楽天が活動休止を決め、藤浪ら3選手の陽性反応が出た阪神は当初4月1日までとしていた活動停止を当面の間の停止に延長した。また3月31日から練習再開を予定していたロッテも、再開日を4月6日に延期。ただ一方で依然として全体練習を行っている球団や、球団施設での個人練習を認めている球団もある。

 その状況も踏まえ、後藤社長は「12球団の公平性も確保できていない。12球団がフェアに戦うからこそ、ファンの方から受け入れられるというのはあると思う」と率直な思いを明かした。併せて「(パ)各チームの社長とも、可能なら143試合やりたい希望は持っているが、その上で環境が整わないなら143(試合)できないとしても、新たな開幕のタイミングを見ていこうと」とも強調。「見えない敵」に阻まれ、まだ当分「球春」は到来しそうにない。 (倉成孝史)

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