NPB斉藤コミッショナー 最悪シナリオ回避に努力も「開幕日設定は困難」

西日本スポーツ

■史上初の5月以降開幕

 日本野球機構(NPB)が3日に開いたプロ野球12球団の代表者会議で、延期されている公式戦の新たな開幕目標日は示されなかった。斉藤惇コミッショナーは4月下旬から5月上旬に改めて協議した上で決めると説明。これにより、開幕は2リーグ制以降では史上初めて5月以降になることが決まった。

 ウェブ会見で報道陣に対応した斉藤コミッショナーの口調は重苦しさに満ちていた。「残念ながら、現在の感染の状況はむしろ厳しくなってきている。感染のピークがどこに来るのかもはっきりしない。この時点で開幕日を設定することは困難と考えている」

 開幕日は当初予定の3月20日→4月10日以降→24日目標と徐々に遅らせて設定されてきた。その間に状況が好転することが関係者の願いだったが、思惑とは反対に悪化。水面下で6月以降の開催まで模索されている中、現場の苦悩も承知の上で「白紙」の選択肢を取ることに決めた。

 事態の後退を印象づけるような内容に、モニターの画面に映る斉藤コミッショナーの表情も険しい。「先を見通せない苦しい状況が続いている。あまり先の固定的な日を決めることは難しい。ズルズルと(何度も)延ばすよりは、推移を慎重に見極めながら(開幕日を)言った方がいい」と理解を求めた。

■今月下旬にも再協議へ

 阪神では複数の選手の感染が判明。もはやどの球団も人ごとではなくなり、チームの活動状況にもばらつきが出ている。今回は3月9日に日付を示さず開幕を延期して以来の「空白」期となるが、全球団一斉活動休止の措置などは取らないことも決めた。全体、個人など練習態勢を各球団の判断に任せる一方、パ・リーグが今月10日、セが14日に設定していた1軍練習試合の再開は見送られた。

 公式戦の試合数削減も視野に入れ始めた斉藤コミッショナーは「レギュラーシーズンを最優先し、限りなくシーズンの価値を損なわないように」と強調。7月の球宴やクライマックスシリーズの中止が考えられる一方、日本シリーズについては「(11月)ぎりぎりでも入れていくことは変わらないだろう」と頂上決戦の開催に意欲をみせた。

 5月上旬までに開幕日を示せなければ最悪のシナリオも迫ってくる。シーズンのまるごと中止は80年を超えるプロ野球の歴史で第2次大戦による1945年だけ。シーズンができなければ日本シリーズ出場チームも決められない。「努力を続け、開幕の際は国民に元気や勇気を与えられるように球界一丸となりたい」と斉藤コミッショナー。じりじりと追い詰められながら「最悪」を回避するためぎりぎりの模索が続く。

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