アメフト復帰「軽く考えてた」元withBコージ 悪質タックルその後への思いも

西日本スポーツ 西口 憲一

 「ブルゾンちえみ with B」の元メンバーで、アメリカンフットボール日本社会人Xリーグの「みらいふ福岡SUNS(サンズ)」に今春入団したタレントのコージ・トクダ(32)が、10年のブランクを経てアメフト選手に復帰した現在の心境を語った。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、Xリーグの春季公式戦が中止となり、チームの活動も休止中ながら、尽きない“アメフト愛”とともに新天地へ思いをはせた。(聞き手・構成=西口憲一)

【全4回の3】

-アメフト界では、2018年に「悪質反則問題」で一時競技を離れた日大の宮川泰介選手が今春、Xリーグの富士通に入団した

 「アメフトとは関わりません」と言っていた宮川君がもう一回、しかも日本一のチーム(社会人Xリーグ覇者と大学王者が争う日本選手権のライスボウルで4連覇中)でプレーするという。個人的には正直うれしいな、と思います。アメフトが好きやったんやなと。ご自身でかなり考えたと思うんですが、気持ちを整理できて、うまく乗り越えられたのかなと。

-同じXリーグ選手となる

 僕の場合、本当はね、軽く考えていたんですよ。軽くアメフトをやろうかな、と考えていたんです。「コージさん、フットボールをやったらいいじゃないですか」と後輩に言われて、「そうやな、フットボール(の魅力)を広めることにも1歩近づくし」みたいな軽い感覚で。

 それをありがたいことに、周りが許さなかった(笑)。フットボール界もずっと(起爆剤を)待ち望んでいたと思うので。ただ、僕がフットボール界を変えるから、みんな付いてこい…みたいな気持ちは全くなくて、これをきっかけにフットボールを少しでも知ってもらえたら、ほんとうれしい。素直な気持ちです。

-アメフト界と芸能界、二つのフィールドに立つ

 「あいつ何やんねん。十年間もブランクあって」とか「有名なのを使って、何か調子に乗ってない?」とか…もしかしたらそういう言われ方もされるかもしれない。でも、そんなことじゃなくて。

 フットボールの世界って、ちっちゃくて狭いんです。宮川君のこともそうだけど、みんな仲間になって盛り上げていこうと。僕はどちらかというと、それを言い続けようかなと思っています。宮川君ご本人に直接会ったことがないのであれですけど、たぶん心が落ち着いた上での復帰だと思うので。

-アメフトのポジションは役割分担や責任が明確。あらためて自身のポジション、ディフェンスエンド(DE)の面白さは

 ディフェンスのビッグプレーの一つにクオーターバック(QB)をサック(タックル)する、というのがあります。そのプレーを最もやれる可能性が高いポジションですね。試合が盛り上がるという点でいえば、1試合のうちにQBサックを何回できるか。

 それと、アメフトはお互い(オフェンスとディフェンス)のだまし合いのスポーツなんです。毎プレー前にフィールドで作戦会議(ハドル)を開きながら、相手の裏をかくプレーを繰り出していく。実際、ディフェンスのプレーでも1歩内側にいくと見せかけて、外にいくとか。その繰り返し。

 ボールがあるところだけじゃなくて、いろんなポジションで攻防が繰り広げられている。攻守のライン同士、コーナーバック(CB)とワイドレシーバー(WR)同士とか、1試合を通して、同じ相手とやり合っている。もう1歩進んだ楽しみ方とすれば、そういう攻防が前半と後半でどう変わっていくのかという視点で観戦すると、もっと面白くなる。

 知り合いの方とアメフトを見に行ったとき、よく聞かれるんですよ。次のプレーは? とか。その試合、攻撃チームのランプレーが通っていなかったから、次はパスプレーだと思うよ、と言ったんです。そうしたらランでタッチダウン(TD)を取ったんです。僕が予想していたプレーとは全く逆でした。でも、そういうところが面白い。だまし合いだから、絶対にこれがくる、みたいなのがないんですよ。奥深いですよね。

 あとは(バスケットボール男子の)Bリーグもそうだと思うんですが、あっ楽しいというのが肌感覚で分かるみたいな。そこにいるだけの空間が楽しい、みたいな。アメフトもまずはそれかな。最初は試合内容を見なくても、お酒を飲んで、なんかつまんで、わいわい楽しんでいる状況って楽しい、と思える空間をつくったら、試合内容もどんどん集中して見られるようになるのでは。

(つづく)

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