今季はどうなる? ソフトバンク12球団最多HRでも得点が…昨季打線に弱点すぎる箇所

西日本スポーツ

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、5月以降にずれ込んだプロ野球開幕までの間に、福岡ソフトバンクがV奪回するためのポイントを洗い直す。今回の焦点は「本塁打」。昨季は3年連続となる12球団最多のチーム183発を放ちながら、582得点はリーグ4位で“Bクラス”だった。その要因を探り、得点力アップを考える。(データの一部は共同通信デジタル)

 昨季もソフトバンクの一発攻勢が目を引いた。主砲・柳田がけがでシーズンの大半を棒に振りながら、山川と中村を擁する西武よりも多い183発。巨人と並び12球団最多だったが、一方で得点は西武、ロッテ、楽天に次ぐリーグ4位、12球団中8位に甘んじた。

 183発の内訳はソロ121本(66・1%)、2ラン41本(22・4%)、3ラン18本(9・8%)、満塁3本(1・6%)。ソロ割合は12球団最多で、パで60%超はソフトバンクだけ。巨人も低くはないが、それでも60・1%だった(セで最も高いのは広島の62・9%)。

 チームの先発打順別本塁打を見ると、やはり中軸が多く3番26発、4番36発、5番24発、6番26発だった。いかに走者を置いて中軸に回すか。それを考える上で、密接につながる1、2番の出塁率を点検した。

 先発打順別の出塁率は1番が2割6分6厘、2番が2割7分8厘。「1、2番とも3割未満」はソフトバンクだけで、球界でも2016年巨人以来となる。過去10年でも12年ソフトバンクを合わせ3例しかない。

 組んだオーダーは115通りだった。主力選手のけがが相次いだこともあり、苦心の布陣が続いた。1、2番の起用人数を見ると、それぞれ10人、13人。1番に10人以上起用は、パで他には6位オリックスだけだ。セは優勝した巨人と、5位中日、6位ヤクルトだが、巨人は亀井が半数の72試合で1番を務めている。ソフトバンクで最も1番起用されたのは牧原で54試合だが、数字としては12球団最少だった。

 走力重視の工藤監督だけに、今季も牧原が1番最右翼と言えそうだが、出塁率を第一に考えれば柳田(昨季4割2分)、中村晃(同3割2分1厘)が適任者に挙がる。また左キラーの印象が強い川島も、出塁率は対左5割、対右4割5分8厘と遜色ない。グラシアルは出塁率が3割6分5厘あったが、四球が多いタイプではなく打率(3割1分9厘)からの上積みは柳田、中村晃ほど大きくない。

 昨季チームの本塁打上位はデスパイネ36、松田宣30、グラシアル28。個人で見ると松田宣はソロ22本で7割超と、3人の中で最も割合が高かった。走者なしの打席が多かったわけではなく、走者なし329打席で打率2割7分4厘、22本塁打に比べ、走者あり247打席は打率2割4分、8本塁打。30本塁打で挙げた打点は39だった。チャンスで警戒されれば一発も狙いにくいが、ここで数字を伸ばせれば初のシーズン100打点も見えてきそうだ。

 もちろんソロには投手戦に風穴をあける千金の一発もある。今季はより一発に得点を比例させ、リーグの覇権奪回につなげたい。(森 淳)

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