渋野日向子が無名19歳にサプライズ返信 面識ないけど「頑張ろうね」

西日本スポーツ

 昨秋のプロテストに一発合格した女子ゴルフの渋沢莉絵留(19)=フリー=が「ネクスト渋野」を目指す。福岡・沖学園高出身でタレントぞろいといわれる2000年度生まれの「ミレニアム世代」のルーキー。昨夏のAIG全英女子オープンを制するなど「黄金世代」の渋野日向子(21)からは“渋つながり”でエールを送られた。新型コロナウイルス感染拡大の影響でプロデビューを迎えられない状況にも、準備を怠らずにシーズン開幕を待つ。

 大きな希望と少しの不安を抱きながら、渋沢は予想もしなかったプロ1年目を過ごしている。「いつ試合が行われてもいいようにやれることはやろうと」。週2回の練習ラウンドで実戦感覚を維持。生活拠点の群馬県の実家では体幹トレーニングと可動域を広げるストレッチを欠かさない。

 新型コロナが社会に暗い影を落とす中、ゴルフ界も開幕の見通しが立たない。昨年末のQT(予選会)が85位だった渋沢は、大会主催者の推薦で出場する一部のレギュラーツアーを除き、下部のステップアップツアーが主戦場になる。「渋野さんも河本結さんもステップから勝ち上がり、レギュラーで実績を残して活躍の場を世界に広げられている。私にとって理想の道」とうなずいた。

 渋野とは、見えない“縁”も感じている。アマチュアだった昨年8月の大東建託いい部屋ネット・レディースで初日2位発進し、脚光を浴びた。渋野が歴史的快挙を果たした全英と同時期。世が「渋野フィーバー」となる中、渋沢のプレー中にテレビ局のアナウンサーが「さあ、渋野莉絵留のパッティングです!」と名前を言い間違える“事件”が起きた。渋野と面識がない渋沢は、インスタグラムに「全英おめでとうございます」と投稿した上で名前を間違われたことを謝ったという。すると、こんなサプライズの返信があった。

 「名前に『渋』が付く人はなかなかおらんけん、勝手に親近感が湧いています。渋渋(コンビ)で頑張ろうね」

 予想もしなかったエールまで送られて興奮。「感謝の思いでいっぱいです。注目されて大変な時期だったのに、心の広さを感じました」。その後のプロテストを一発で突破するパワーになったのは言うまでもない。

 「超」が付く練習好きだ。「日が長い九州の方が関東よりも長く練習できる」と福岡の高校に進学。朝練に備えて毎朝5時半から学校の校庭を黙々と走り込んだ。自身の特長については「ドライバーもショットもあまり曲がらない」と説明。強い球で飛距離を稼げるように、現在はドロー系のショットにも取り組んでいる。新たな才能が次々と現れる女子のゴルフ界。華やかな一方で競争が激しいのは百も承知だ。

 字の総画数は63画。名前が覚えられやすいように登録名をひらがなにすることも検討した。「でも、LPGA(日本女子プロゴルフ協会)の会員の中で一番多い画数だと聞いて、何でも『一番』はいいかなと。名前の読み方や由来などきちんと知っていただきたいので」。サイン色紙に力強く記した「努」の1文字。「ゆめ、とも読むんですよね。ドリームのニュアンスは含まれていなくても、努力すれば『夢はかなう』と自分に言い聞かせています」。すっと伸びた背筋。夢も一直線に伸びている。運命の人との共演を心に描く。(西口憲一)

 

PR

ゴルフ アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング