新型コロナ禍の中で自主練習「許してほしい」ソフトバンク今宮の胸中

西日本スポーツ 長浜 幸治

 福岡ソフトバンクの今宮健太内野手(28)が15日、ペイペイドームでの自主練習後にオンラインで取材に応じ、新型コロナウイルスの感染拡大防止を支援するため、自身の成績に連動した形での寄付を行う考えを示した。ドームでの自主練習では選手自身が打撃投手を務め、練習器具の設置や球拾いも行っている。コロナ禍で未曽有の緊急事態の中、野球ができる感謝を形にするつもりだ。

 世界中が新型コロナウイルスの脅威にさらされている中、今宮は自分なりの支援の形を思い描いていた。個人的な成績に連動した形での寄付活動だ。

 「考えながら進めていきたいと思っている。ホームランバッターではないので、ヒット1本でどうなのかとか。自分にもプラスになるようにやっていきたい。今までやったことないので、(経験のある)先輩に聞きながらですかね」

 寄付への思いを強くした大きな要因は、コロナ禍に見舞われたからこそ湧き上がる感謝の気持ちだ。9日に始まった自主練習では打撃投手、ピッチングマシンの設置、練習後の球拾いなど、普段はスタッフが務める役割のほとんどを選手自身がこなさなくてはいけない。「思い描いている練習はできていないけど、自分たちで(打撃投手として)ボールを投げたりすることはあまりないので、裏方さんの気持ちも分かるし、ありがたさを感じる」と正直な思いを口にする。

 自宅に戻っても感謝は絶えない。これまでのシーズン中にはほとんどする時間がないという皿洗いや洗濯といった家事、そして子どものおむつ替え…。改めて支えてくれている妻の存在の大きさに気付いた。「(大変さは)尋常じゃないですね。一日中(子どもの)世話をしながら家事をしながらと。メンタルが強いなと思います。感謝の発見はすごく多いですね」

 コロナ禍で多くの人々の日常が奪われ、感染拡大の防止のためにプロ野球選手会でも寄付活動を呼び掛けている。国難の中で続ける自主練習。ファンが待ちわびる開幕に向けての大事な準備ながら「それはそれでいいのかと思うけど…。野球をやっていくの(が仕事)で、そこは許してほしいなと思う部分もある」と複雑な胸の内を明かした。

 「僕らも開幕を待ちわびている状況。必ず開幕すると思うし、必ず(コロナが)終息するときが来ると思う。元気な姿でみなさんの前で野球ができることを願いながら頑張っていきたい」と前を向く。成績連動型の寄付も自らのモチベーションにし、来る日に向けて黙々と準備を進めていく。 (長浜幸治)

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