ソフトバンク工藤監督、情報源に「新聞やネット」独身若手に手厚い支援

西日本スポーツ 倉成 孝史

 密着避けて濃密フォロー! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(56)が22日、若手選手らと積極的にコミュニケーションを図った。この日、ペイペイドームでの自主練習を9日の開始以来3度目となる視察。オンライン取材に応じた指揮官は、未曽有の状況の中で自らも少なからずのストレスを抱えている現状を踏まえて、特に独身選手らの心のケアに努めた。いまだ開幕日も見えていない中、必ず訪れる「船出」を信じて心身両面での準備を進める。

 貴重な時間を無駄にするわけにはいかない。数日ぶりに訪れた本拠地で、工藤監督が積極的に動いた。9日から開始した自主練習は、球場へ入る人数を極力減らすため首脳陣も午前に1人、午後に1人だけが参加。指揮官にとっても、この日が3度目の視察だった。

 グラウンドに足を運べない日は「新聞や(インター)ネットで、選手のコメントも含めて見ている」と、選手らの言葉から心身の状態をできる限り把握することに努めている。加えて視察したコーチやトレーナーらとオンラインで選手の状況や動きを共有。それでも実際に表情を見て接することは指揮官にとって、これ以上ない大切な時間だ。

 普段はシーズンオフも、チームや自己研さんのためにほぼ無休で活動するタイプだが、現在は練習視察日以外は一切の外出を控えている。「(ストレスが)たまらないと言ったらうそになる」。未曽有の状況で少なからずストレスを感じていることを明かすが、その上で「たまるけど、チームを預かる人間として先のこともしっかり考えないといけない」と前を向く。大きな責任感のもと、現状自らができることは選手らの心のケアだ。

 自身も含めて家族と同居する選手らは、自宅でのコミュニケーションなどで多少なりともストレスを軽減できているのではないかと話す。一方で「独身選手や若い選手はストレスがたまっている部分もあるんじゃないかと思う」と心配しており、「なるべくそういう選手のところにいって、話すことでリラックスしてもらえるように心がけている」。この日はしっかりとソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を保ちながら、東浜や石川、松本ら独身の若手選手に笑顔で話しかけ、コミュニケーションを図った。

 新型コロナウイルス終息後の「フォロー」へ向けても準備を進めている。自宅ではセイバーメトリクスなど野球のデータ分析関連の著書だけに限らず、ビジネス書なども幅広く読書。「少しでも選手に役立つような、そして自分自身も視野を広げられるように読んでいる。全体練習が始まり、開幕が決まったという時に、自分自身も含めて選手を慌てさせないために、何ができるかを日々シミュレーションして、形に残すようにしている」。いまだ見えない「船出」に向けて、船長としてやれることをすべてやっていく。 (倉成孝史)

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