白鵬浮いた 肉眼では気づかなかった一瞬の出来事に驚き

西日本スポーツ 大月 崇綱

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、史上初めて無観客で開催された今年の大相撲春場所。13日目(3月20日)の結びは、2敗で並んだ横綱白鵬と関脇朝乃山が、幕内優勝や大関昇進を懸けて直接対決する大一番となった。

 取組は、立ち合い一気の寄りで土俵際に攻めた白鵬が、難なく朝乃山を押し出して勢いで土俵下に下りたかのように見えた。

 写真を選んでいると、連続で撮影した十数こまの中に1こまだけ、押し出した白鵬が勢いで宙に浮いているものがあった。その高さたるや結構なもので、肉眼では気づかなかった一瞬の出来事に驚いた。

 白鵬の取組を撮影していると、「この技(タイミング)で勝負が決まるか」と思う場面に出くわすことがある。だがこの写真を見ていると、一瞬の攻防の中の機微、横綱の類いまれなる身体能力があってこそなのだなと感じさせられた。

 春場所は、白鵬の史上最多を更新する44回目の優勝で終わった。横綱は一夜明けの会見で「今回の優勝は特別だ」と語る。苦難に見舞われたが、いろいろな発見も垣間見えた歴史に残る場所であったと思う。 (大月崇綱)

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 西スポカメラマンが撮った決定的瞬間や記憶に残るシーンを集めた企画「お宝写真館」。取材時の思い出やエピソード、裏話などを随時、紹介します。

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