高校時代から断トツで速かった巨人藤村コーチ 開き直って撮った1枚

西日本スポーツ 永田 浩

 熊本工の三走藤村大介主将(当時)が千葉経大付戦の延長12回、遊ゴロの間に勝ち越し生還を果たした。滑り込む瞬間を捉えた一枚は、2007年3月30日付西スポの最終面を飾った。

 07年のセンバツに出場した熊本工は大会屈指の俊足ぞろい。藤村主将は断トツで速かった。08年に高校生ドラフト1巡目で巨人に入団。11年、セ・リーグ盗塁王に輝き17年に引退した。現在は巨人の3軍内野守備走塁コーチを務める。

 大会当初、上司から「ピントが甘い」「レンズの振りが遅い」などの指摘を受け続け、「今までどんな仕事をしていた?」と駄目出しされた。怖くてびくびくしながら甲子園球場に通った。2回戦に入ったころ、開き直って撮ったこの図柄が、くだんの上司の目に留まり険しい表情が緩んだ。「良かったな」の一言が心に響き、極度の緊張感から解放された。

 今春、センバツは新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止となった。球児の躍動ぶりを紙面で届けられる日が早く来るよう、祈っている。 (永田浩)

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 西スポカメラマンが撮った決定的瞬間や記憶に残るシーンを集めた企画「お宝写真館」。取材時の思い出やエピソード、裏話などを随時、紹介します。

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