ダルから2発「一番記憶に」元ソフトバンク・オーティズ氏、熱狂的声援に感謝

西日本スポーツ 松田 達也

■オンラインイベント参加

 福岡ソフトバンクなどNPBの4球団で通算135本塁打を記録したホセ・オーティズ氏(42)が、日本の野球ファンに感謝のメッセージを送った。NPB在籍経験がある外国人選手で結成する「日本プロ野球外国人OB選手会」(JRFPA)が主催するオンラインの交流イベントに25日に参加。2009年途中から11年までプレーした福岡での思い出を振り返るとともに、新型コロナウイルスの感染拡大で延期が続く開幕を待ちわびるファンに持ち前の笑顔を届けた。

 NPB4球団で活躍したオーティズ氏の胸に、福岡の熱狂的な声援は強く刻まれている。「日本で一番いいプレーができた時期。素晴らしい記憶で、私の人生の中で忘れられない瞬間がたくさんある。温かい声援に心から感謝している」と記憶をたどった。

 ホークスは2008年に最下位に沈み、秋山監督1年目の09年は4月上旬に松田宣が右手を骨折。この緊急事態を受け、当時メキシコでプレーしていた強打者は途中加入。4月28日の西武戦で加入初打席初本塁打を放つなど、この年は20発を記録して打線を支えた。

■7年ぶりパ制覇貢献

 「日本のファンの方は覚えているかもしれない。自分もあの試合が一番記憶に残っているよ」。同年8月21日の日本ハム戦ではダルビッシュ(現カブス)から逆転2ランを含む1試合2本塁打。1人の選手がダルビッシュに1試合2発を浴びせたのは初めてだった。

 10年にはチーム2位の24本塁打を放ち、7年ぶりのリーグ優勝に貢献。勝負強い打撃が光った。故障もあり7本塁打にとどまった11年限りで退団したが、12年途中から13年途中までは西武でプレー。現役引退後は西武の編成部国際業務担当としても活動した。

 食事に出かけると、サインをよく求められた。「そんな環境を家族ぐるみで楽しんでいたよ。当時、ドーム(現ペイペイドーム)の近くにあったハードロックカフェにはよく行った。日本の皆さんは素晴らしく、温かかった」。当時の憩いの場を笑顔で振り返った。

 新型コロナウイルスの感染拡大でプロ野球も開幕延期が続く中、JRFPAがオンラインでの交流会を企画。JRFPAの理事を務めるオーティズ氏は「声援を受けてグラウンドに出る瞬間、ファンの野球への情熱を感じた。それが私の原動力だった」と話す。

■いつか息子も日本で

 現在は米国の自宅で過ごす日々。野球に取り組む3人の息子にはアドバイスを送っているという。「息子たちはプロになって、いつか日本でプレーするよ。皆さんに、彼らの姿を見てもらうのが楽しみだ」。球音が戻る日を願うとともに、息子を通じた日本への“恩返し”も夢見ている。 (松田達也)

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■ズレータ氏らOB200人在籍

 2018年11月に設立されたJRFPAの会員数は約200人。今回は新型コロナウイルスの感染拡大により、自宅で過ごす時間が長いプロ野球ファンのためにイベントを企画した。

 24~26日の3日間で、カルロス・ミラバル氏(元日本ハム)、フリオ・ズレータ氏(元福岡ダイエーなど)らがオンラインでファンと交流。参加費などの収益の一部は、医療関係者に寄付する。

 日本でプレーした外国人選手のセカンドキャリア支援などにも取り組むJRFPAは、今後も日本のファンとの交流を図るイベントを企画する方針だという。

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