全中大会中止 果たせなかった約束「全員で優勝旗を返しに行こう」

西日本スポーツ 林 原弘 伊藤 瀬里加

 日本中学校体育連盟(中体連)は28日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、今夏に東海地方で予定された全国中学校体育大会(全中)の中止を決めたと発表した。中体連によると、全中の中止は初めて。

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 全中の中止を受け、九州の中学関係者からも落胆の声が上がった。軟式野球で昨年大会を制した浅川(福岡)の安藤寛朗監督は「『全員で優勝旗を返しにいこう』と話していたので残念。あらためてスポーツは皆が安全、安心の上でできると感じた」と話した。

 吉丸尊志主将(3年)は「昨年の先輩たちに近づこうと思っていた。中学で試合ができなかった分の(悔しい)気持ちを高校でも持ち続けたい」と懸命に前を向いた。

 県大会の開催は現時点では未定だが、西陵(福岡)顧問の赤池潤さんは「何かしらやってあげたい」と願った。

 バスケットボール男子で公立の西福岡を全中で2度の優勝、3度の準優勝に導いた鶴我隆博監督は「予想はしていたが、今年は今までで一番いいチームができていたので残念」と声を震わせた。

 7月で60歳になる鶴我監督は本年度で定年。それでも「医療関係者が頑張っている姿を見ると、個人的なことを言える状況ではない」と語った。

 中高一貫で指導する敬愛(福岡)柔道部の吉元幸洋監督は全国高校総体の中止に続く決定に「中高一貫とはいえ、区切り。気持ちとしては勝負してみたかったと思う。落ち着いた後、新たな目標を話したい」と、生徒たちの心境を思いやった。(林原弘、伊藤瀬里加)

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