雨がシャッター音をかき消した 反響呼んだ「グラウンドで傘」の裏話

西日本スポーツ 軸丸 雅訓

 昨年の5月18日、ソフトバンク対日本ハム戦(熊本市・リブワーク藤崎台球場)。4回途中、自打球を受けた牧原の治療のために試合が中断した。雨が強まるなか、中堅守備に就く日本ハム西川が外野席のソフトバンクファンから傘を借りて談笑し始めた。

 この試合、外野にいたカメラマンは私だけ。距離は約5メートル。これまで見たことがないほほ笑ましい光景だけに、観客と西川がこちら側を意識して向いてしまうと台無しになる。心は慌てるも、ビニール袋からカメラを出してゆっくり近づく。雨音がシャッター音を消してくれるよう祈りながら撮影した。

 この写真の反響は大きく、そのおかげか、西川はオールスター戦でも傘姿を披露してくれた。普段、ドームでの撮影に慣れている分、屋外球場での雨交じりの試合は苦手だが、このときばかりは天の恵みに感謝した。 (軸丸雅訓)


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 西スポカメラマンが撮った決定的瞬間や記憶に残るシーンを集めた企画「お宝写真館」。取材時の思い出やエピソード、裏話などを随時、紹介します。

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