SB怪力リチャード、特大弾の動画に込めた思い 師匠からリモート指導

西日本スポーツ 長浜 幸治

 今春に育成から支配下登録された福岡ソフトバンクのリチャード内野手(20)が30日、一日も早い1軍デビューを熱望した。筑後のファーム施設での自主練習後にオンライン取材に対応。新型コロナウイルスの感染拡大で開幕延期となったため、支配下選手としての公式戦出場はないものの、自主練習での「特大弾」の動画を写真共有アプリ「インスタグラム」で公開するなど調整は順調。イチロー氏に関する書籍も読破するなど、懸命に心身を鍛えている。

 自主練習が始まって3週間。リチャードは延期が続く開幕への熱すぎる思いを口にした。「早く始まってほしい。1軍で試合に出続けられるように打ちまくりたいですね」。タマスタ筑後での打撃練習で放った「特大弾」の動画を4月25日に公開。パワーは全開だ。

 育成3年目で迎えた今年、春季キャンプ中に登録名を「砂川リチャード」から「リチャード」に変更すると、オープン戦では豪快な2本塁打でアピール。3月16日に支配下登録を勝ち取った。現在はオープン戦の動画を見て、投手の球筋の研究などにも励む。

 「投手の球を長いこと見てないので。『そんな感じだったな』と感覚を思い出している」。オフに故郷沖縄で自主トレをともにした西武の山川に自身の打撃フォームの動画を送って助言をもらうなど、支配下選手としての公式戦デビューへ準備を着々と進めている。

 4月28日には工藤監督に電話をもらった。「『調子はどうだ。できることを探してやっておけよ』と言われた。工藤監督の電話は雰囲気がすごい。気合が入りました」。さらに「僕が小さい頃に工藤監督が横浜(現DeNA)にいて、沖縄での野球教室で一緒に撮った写真を見つけたことを話したら、『俺も若いなー』と言っていました」とのエピソードも明かした。

 今春に読書を勧める王会長から5万円分の図書券をもらい、昨年引退したイチロー氏の名言を集めた本を購入。既に読破しており「努力が語られている部分を読んで『こんな考え方があるんだな』と参考になった」。支配下会見で「世界一の選手になりたい」と言った20歳は胸を張った。

 元素に関する図鑑も購入したことを明かしたが、こちらはかなり難度が高かったようだ。「表紙がきれいで買ったけど、O2とかCO2とか訳の分からないことが書いてあった。東大生の勉強より難しかったんで、すぐに読むのをやめました」と大笑いした。

 一日も早い開幕を願う一方で、故郷沖縄を案じる気持ちも強い。「沖縄の家族や友人に『(新型コロナウイルスに)気をつけないとね』という連絡はしている」。さらに「この状況を乗り越えて、みんなで野球が楽しめるように」と強調した大砲候補生は全力で日々を過ごしている。 (長浜幸治)

リチャードの今年の対外試合での一発

 ▼2月22日 JR西日本とのB組練習試合(生目第2)で、逆風をものともせずに左中間の防球ネット中段に突き刺した。20日の紅白戦に続く「2戦連続」だった。

 ▼2月23日 オリックスとのオープン戦(宮崎市清武)では神戸から左翼ポール際へ特大弾。実戦では3試合連続となる一発は、工藤監督もあぜんとした表情を浮かべるほどの飛距離で「打った瞬間入ると思った」と満足げだった。

 ▼3月15日 広島とのオープン戦(マツダスタジアム)でドラフト1位ルーキーの森下の147キロを左中間席へ。「タイミングを合わせることを意識した」と胸を張った。オープン戦最終戦でもアピールし、翌16日に支配下登録された。

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