ソフトバンク東浜の原点 「狙っていた」松坂以来の偉業で球児の頂点

西日本スポーツ

 ソフトバンクの選手たちの節目を西スポの所蔵写真や紙面で振り返る企画「ヒーローズヒストリー」。第2回は投手陣の柱として期待される東浜巨投手(29)をお届けします。甲子園の選抜大会を制した沖縄尚学高時代や、完封のリーグ記録を更新し「ミスター・ゼロ」の呼び名をほしいままにした亜大時代。プロ入り後は苦闘を経て2017年に最多勝に輝き、今季は開幕投手に指名されるまでに成長した右腕の足跡をたどります。 (随時掲載)

 08・4・4【沖縄尚学高3年】選抜大会決勝、埼玉・聖望学園戦で6安打完封。選抜決勝での完封は、1998年の横浜・松坂大輔(現西武)以来の快挙だった。準々決勝で左膝に打球を当て、万全ではなかったが「あえて登板させてくれた思いに応えるために完封を狙っていた」と快投を披露した。注目が集まった卒業後の進路は「技術と人間性を磨きたい」と亜大に進んだ。

 11・9・27【亜大3年】「ミスター・ゼロ」の称号にふさわしい投球だった。東都リーグの駒大戦で6安打に封じ、ホームを踏ませなかった。通算16度目の完封。松沼雅之(東洋大、元西武)と並んでいた最多完封のリーグ記録を更新した。「純粋にうれしい。完封は勝利への執念の表れ。誰にも破られない記録をつくりたい」。その言葉通り、4年間で完封数を22まで伸ばした。

 12・10・25【ドラフト会議】3球団競合の末、5年ぶりに抽選役を務めた王会長が当たりくじを引き当てると、引き締まった表情は笑顔に変わった。「今までにないくらい緊張した。ほっとしたというか、あれで落ち着けました。地元の九州のチームで好きな球団なのでうれしい」。即戦力の期待に対しては自覚を漂わせた。「自分の売りは総合力。シーズンを通してコンスタントに結果を残したい」と意気込んだ。

 13・4・11【プロ1年目】ほろ苦のデビューだった。オリックス戦で初登板初先発。初回にバルディリスに満塁本塁打を浴びるなど3回1/3を7安打6失点とプロの洗礼を浴びた。「自分が思ったように球を操れなかった。実力不足です」。それでも打線が奮起し、亜大の先輩である松田宣のサヨナラ弾でチームは勝利。黒星を免れる強運で、最後はナインと歓喜のハイタッチを繰り返した。

 13・9・23【プロ1年目】もがき苦しんだ末のプロ初勝利だった。3度目の先発だったシーズン終盤のロッテ戦。6回を3安打3失点にまとめて白星をつかみ取った。4月中旬から約5カ月、2軍生活が続いただけに「喜びよりもチームへの申し訳なさと、やっと勝てた安心感がある」。即戦力右腕としての期待に応えられず、悔しさを募らせたが、地道な体力強化が実を結んだ。10月には初完封をマーク。ルーキーイヤーは3勝だった。

 17・7・27【プロ5年目】自身初の2桁勝利を「鬼門」でつかんだ。プロ入り後、過去5戦全敗だった仙台での登板。楽天エース岸と投げ合い、7回1/3を1失点と力投した。「5年目にして、というところが恥ずかしい気もしますけど」と謙遜したのも東浜らしさだ。このシーズンは7月に自身初の月間MVPを獲得。最終的に16勝を挙げ、最多勝に輝くなど、飛躍を遂げた1年となった。

 20・3・5【プロ8年目】復活を期す右腕に初の大役が言い渡された。前年は右肘手術の影響で2勝と不本意なシーズンを送った。雪辱を期して臨んだ春季キャンプでは順調な調整ぶり。実戦でも好投が続き、工藤監督から開幕投手を託された。「任せてもらえることを意気に感じたい」。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕は延期となったが、先発陣の柱として気持ちを切らすことはない。

東浜アラカルト

 ◆初登板・初先発 2013年4月11日=オリックス戦(ヤフオクドーム)3回1/3を6失点(自責1)で勝敗は付かず

 ◆初勝利 13年9月23日=ロッテ戦(QVCマリン)6回3失点

 ◆初完投・初完封勝利 13年10月5日=日本ハム戦(札幌ドーム)9回を4安打10奪三振

 ◆初2桁勝利 17年7月27日=楽天戦(Koboパーク宮城)7回1/3を1失点

 ◆最多勝 17年、16勝

 ◆月間MVP 17年7月、3勝0敗、防御率1.33

 ※球場名などは当時

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