カメラマン泣かせの「リベロ」 わずか15センチの隙間に右手が

西日本スポーツ 冨永 豊

 JTのリベロ小幡真子はコートとボールの15センチほどの隙間に右手を伸ばした。1月26日、東京・国立代々木競技場であったバレーボールのVリーグ女子1部プレーオフ決勝。リベロの仕事ぶりをカメラに収め、私の心は高ぶった。

 リベロは、いわゆる守備専門の選手。相手のサーブやスパイクなどを拾ってチームに貢献する。相手の攻撃を読んで味方に守備の指示を出したり、回数の制限なく交代できるので監督の指示をコートの選手に伝えたりする。まさにチームの司令塔。

 どの役割も大切だが、私が写したいシーンは諦めずにボールを追う姿。もちろん簡単ではない。コート中を動き回り、大柄な選手たちの間から、素早く飛び出してくるのでカメラマン泣かせでもある。「撮れた」と思っても、ほかの選手の陰になるケースが多い。

 ボールに右手を伸ばす小幡を捉えたこの写真は、手応えを感じたものの掲載されず残念だった。ただ、彼女の「絶対に諦めない」という執念と、私の「何とか撮りたい」という気持ちが重なった一枚かなと思っている。 (冨永豊)


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 西スポカメラマンが撮った決定的瞬間や記憶に残るシーンを集めた企画「お宝写真館」。取材時の思い出やエピソード、裏話などを随時、紹介します。

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