競輪選手養成所117期生 九州勢男子13人紹介

西日本スポーツ

 日本競輪選手養成所(静岡県伊豆市、滝沢正光所長)を3月に卒業した男子117期生70人と、女子9回生に当たる118期生21人が、今年新設された「ルーキーシリーズ」で今月デビューする。この期は日本競輪学校から改称した直後に入所。新時代の幕開けを予感させる精鋭たちが、同期ながら早期卒業を果たして活躍中の菊池岳仁(長野)、寺崎浩平(福井)を追ってプロの世界へ飛び込む。九州勢は卒業記念レース(卒記)で男女ともにワンツーゴールを飾るなど“黄金世代”。九州の新人17人(男子13人、女子4人)のうち、今回は男子を紹介する。女子は、あす9日に掲載。 (野口雅洋)

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◆プロフィルの見方 (1)生年月日、年齢(2)出身地(3)出身校(4)ホームバンク(5)師匠(6)養成所在籍順位(7)養成所での独走最高タイム=200メートルFD、400メートルFD、1キロTT(8)身長・体重・血液型(9)デビュー予定(広島は5月15~17日、小倉は5月29~31日)

■青柳靖起 卒記完全Vの大器 野球から転身の20歳 佐賀

 二十歳の大器がいよいよ始動する。青柳靖起(あおやぎ・こうき)は、卒記を3連勝で完全V。九州勢の優勝は2010年10月、上吹越俊一(鹿児島、99期)以来。感染症対策で3走だけだったとはいえ、男子の完全Vは03年4月の成田和也(福島、88期)以来の快挙だ。「決勝は自分より強い相手ばかりだった。でも捲りには自信があったので、落ち着いて仕掛けた」と胸を張った。

 高校まで野球一筋。佐賀・武雄市生まれだが北九州市の育ちで、折尾愛真高では俊足好打の外野手として活躍した。大学で野球を続ける選択肢もあったが、「プロ野球に進める技術はない」と転身を決意。野球部の奥野博之監督にも勧められて競輪選手を目指した。

 競輪とは意外なつながりもあった。両親は武雄市出身で、父の弟も母の弟も山田英明(89期)と高校の同級生。その流れで佐賀支部の門を叩き、高校卒業後は父の実家で祖母と暮らしながら養成所受験のために武雄バンクで汗を流した。

 入所後は「未経験から入ったが、負けず嫌いの性格が自分の持ち味」と滝沢所長が自ら指導する“T教場”で徐々に力を付けた。第3回記録会ではゴールデンキャップを獲得。「自転車に24時間、力を注げた。あっという間の1年だった」と充実ぶりを口にした。

 もちろん、まだまだ努力は続く。「山崎賢人選手(長崎、111期)のようなタテに踏む脚をつけたい」と同じ西九州の先輩が目標。そして最大の野望は「GPを先行で勝って、滝沢所長を超えたい」。無限の可能性を秘めた若武者が、間もなく門出の号砲を聞く。

 (1)00・2・18、20歳(2)佐賀県武雄市(3)折尾愛真高(4)武雄(5)山崎岳志・74期(6)8位(7)10秒86、22秒45、1分7秒35(8)174・91・B(9)小倉

■中村翔平 叔父は水上のGP覇者 福岡

 中村翔平(なかむら・しょうへい)は叔父にボートレースの頂点を極めた瓜生正義(44)を持つ。自らもボートレーサーを目指したが、減量を苦に断念。福岡県警に就職した。

 だが“勝負師”の血筋が黙っていなかった。野球で進んだ鹿児島実高ではセンバツ8強。鍛え上げた肉体で競輪界へ打って出た。「叔父の影響でプロスポーツに憧れがあった」と養成所に一発合格。訓練を経て、念願のプロとなった。

 26歳だが「叔父もSG優勝は遅かった」。瓜生は初出走から3年でG1を制覇したが、SG優勝はデビュー12年。同21年半を掛けてグランプリを制し、賞金王に輝いた。「いい見本として頑張っていきたい」。歩みを止めず頂点を目指す。

 (1)93・7・2、26歳(2)福岡県飯塚市(3)鹿児島実高(4)久留米(5)神開将暢・69期(6)36位(7)11秒38、22秒75、1分9秒39(8)169・72・B(9)小倉

■吉田勇気 まだまだ強くなる31歳 福岡

 吉田勇気(よしだ・ゆうき)は高校までサッカー一筋。高校卒業後は陸上自衛隊に入り、6年後に佐川急便に転職した。そのとき場外車券発売所「サテライト北九州」(福岡・飯塚市)の運営会社に出入りするようになり、流れで「養成所を受験してみないかという話になりました」。

 自転車を始めたのは27歳。「最初は練習嫌いだったが、師匠の大坪功一さん(81期)の指導を受けて合格できました」と感謝を忘れない。養成所では「ついていくので精いっぱいだった」。それでも「この年齢でも脚力は上がっている。30過ぎだが、まだまだ追い込みには回りたくない。S級で師匠の前を走りたい」。今後も鍛え続けて、自分の脚で師匠に恩返しをする。

 (1)88・12・25、31歳(2)福岡県田川市(3)田川工高(4)小倉(5)大坪功一・81期(6)55位(7)11秒31、23秒35、1分11秒16(8)168・77・A(9)小倉

■阿部将大 名門出身 大分に新風 大分

 阿部将大(あべ・まさひろ)は、名門・日出暘谷高で自転車を始めた。「少年野球のコーチが競輪ファンで、勧められました」。めきめき頭角を現し、国体の少年ケイリンでは、南潤(和歌山、111期)を破って優勝するなど活躍。鹿屋体大へと進んだ。

 養成所は一発合格。「大変な1年間だったが、仲間がいてくれたことで乗り越えられた」と好成績を挙げ続けた。卒記でも連勝で優出((8))と、ここまでの道のりは文句なし。「九州を代表する先行選手になってS級S班に入る」というプロでの目標も、十分に達成可能なはずだ。

 ここ数年、大分勢はやや停滞ムード。別府湾からの強風を切り裂く新星の走りに期待が集まる。

 (1)96・6・14、23歳(2)大分県杵築市(3)鹿屋体大(4)別府(5)山崎翼・95期(6)7位(7)11秒01、22秒98、1分7秒53(8)174・74・A(9)小倉

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