知ってる?「Jリーグ鳥の会」 つば九郎から刺激、愛鳥週間へ羽ばたく

西日本スポーツ

 10日からの愛鳥週間に向けて、全国を網羅するJリーグの“一大勢力”が活発に動いている。

 各クラブの鳥にちなんだマスコットが集う「Jリーグ鳥の会」で、北はJ1札幌の「ドーレくん」から南はJ2長崎の「ヴィヴィくん」まで19クラブのマスコットが加盟。新型コロナウイルスの影響で自宅待機が続く中、地元の鳥や環境について学んでもらおうと各自でツイッターを使って情報を発信している。組織を束ねる会長ならぬ会鳥を務めるのはJ2北九州のマスコット「ギラン」。今年のJリーグマスコット総選挙では53体中30位と目立たなかった鳥の挑戦、いや“鳥戦”とは-。

   ◇   ◇   ◇

 「鳥の会」構想が表面化したのは2017年。JR小倉駅(北九州市)そばにギランの新たな巣「ミクニワールドスタジアム北九州」が完成しながらJ3に降格し、地元での注目度も低かった。

 プロ野球ではヤクルトのマスコット「つば九郎」が愛くるしい外見とユーモアあふれる筆談で大人気。ギランの言葉を解するというサポート役のJ2北九州事業本部・中村亮二さんは「つば九郎に刺激を受けたギランが、Jリーグに鳥のマスコットが多いことに気づき、『鳥の会をつくるぞ』と発信した。それがサポーターを通じて拡散され、賛同者が増えた」と振り返る。

 その後ギランは自ら「会鳥」を名乗り、マリノス君(J1横浜F・マリノス)を「理事鳥」、ドーレくんを「総務部部鳥」などと独断で任命。不思議と反対意見は出ず、昨年8月に正式に発足した。

 ゆる~い感じで設立された経緯と違い、主な活動は環境保護と至って真面目だ。曽根干潟(北九州市)に飛来するズグロカモメがモチーフになっているギランは「故郷」が海から流れてくるごみで汚れていることに胸を痛め、約10年前から毎年、地元の小学生が曽根干潟で行っている清掃活動に参加している。

 鳥の会を通じ、各地でも環境保護への取り組みや意識が広まってほしいという願いがある。昨年8月には国際環境組織の一つ「バードライフ・インターナショナル東京」との協働活動宣言書に調印。自然資源の持続可能な使用に向けた協力と、鳥類やその生息地の生物多様性の保全に努めるために協働することを誓った。

 愛鳥週間での取り組みもその一環。ギランは4月末に「業務連絡」として、会のメンバーに地元の鳥や環境について取り上げ、サポーターに勉強してもらう活動を提案した。自身もクラブの公式ツイッターを通じて「ズグロカモメの名前は頭が真っ黒なのが由来。でも冬には白くなる」などと豆知識を紹介している。愛鳥週間中はクイズ形式での出題を考え、ズグロカモメや干潟への関心を高めてほしいという。

 鳥の会ではドーレくんやベガッ太(J1仙台)など知名度のある鳥が精力的に活動。さらに今年の「マスコット総選挙」で頂点に立ったマリノスケ(J1横浜M)も会員だ。「ギランは、会鳥をいつ追われるか分からないと必死です」と中村さん。頂点ならぬ鳥点の座を守り抜くためにも、愛鳥週間で会の存在と活動趣旨を広めるつもりのようだ。(末継智章)

PR

ギラヴァンツ北九州 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング