高田社長の後受け…サッカー「つまらない」と思っていた長女がJ2長崎社長になるまで

西日本スポーツ 末継 智章

 「J1」の強豪に-。J2、V・ファーレン長崎の高田春奈社長(42)がビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を通じて西日本新聞の単独インタビューに応じた。親会社のジャパネットホールディングスが2023~24年完成を目指し、長崎市内に新スタジアムの建設を計画。社長は新たな本拠地にふさわしいチームとして「J1で優勝争い」を目標に掲げた。また自ら広告塔となって18年の「ゼイワン(J1)」初昇格を呼んだ父で前社長の高田明氏(71)に対し、春奈社長は組織に関わる全員の総合力でクラブと地域の発展につなげる決意を示した。(聞き手・構成=末継智章)

【前編】

 -社長就任の経緯は。

 2017年からV・ファーレン長崎はジャパネットグループに入った。父(明氏)は一回ジャパネットから離れたのに戻ってきてもらい、3年近く社長をやってきたので、誰かが引き継がないといけない、と。18年から(ジャパネットグループの業務と)兼務する私がクラブの課題を認識しているから、と会社の判断で継いだ。

 -それまでサッカーに興味は。

 12年からジャパネットはV・ファーレンのメインスポンサーで近い存在として応援していたが、競技自体はめったに点が入らないので正直つまらないというイメージだった。でも見ているうちに、弱いチームでも勝てる可能性を秘めていたり、一つ一つの繊細な動きが芸術的だったりと、他のスポーツにない面白さを感じるようになった。

 -知名度が高い明氏は広告塔として先頭に立って知名度向上に尽力した。春奈社長が目指す社長像は。

 父は人に発信し、伝えるのが得意。私はリーダーシップでグイグイ引っ張るよりは、みんなとつながり、その一員として貢献したい。

 -上下より横のつながりを意識している。

 私一人でできることは限られている。個々が自分の部署のミッションを理解し、最大の成果を上げて結集すれば強いクラブになる。みんなが貢献していると感じ、誰が欠けても困るような組織にしたい。私は全部署を見て、それぞれがやっていることを理解しようと努力している。

 -ジャパネットグループ内では15年のジャパネットたかたの社長交代に合わせた人事制度の見直しに携わった。

 いろんなグループ会社を立ち上げて社員が自発的に組織づくりをしていける会社を目指そうとしたが、ついていけない人たちがたくさんいて…。大きな変化をどう受け入れられるようにするか考え、人事制度を変えた。グループの中でも各会社の形態や求められるスキルは違う。それぞれが活躍できるよう、専門職は専門の中でステップアップできる制度をつくった。

 -当時は広報も担当し、新たなイメージづくりに尽力した。

 一番大変だった時期。高田明という強烈な人から旭人(弟でジャパネットホールディングスとジャパネットたかたの社長を務める高田旭人氏)に代わるタイミングで、グループのロゴも変えた。新しいジャパネットをネガティブではない形で捉えていただけるよう発信しようと意識した。

(つづく)

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