高田社長の後受けた長女はJ2長崎をどうするか 家族で描く新スタジアム構想と、経営戦略

西日本スポーツ

 今年1月に就任したJ2、V・ファーレン長崎の高田春奈社長(42)がビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を通じて西日本新聞の単独インタビューに応じた。親会社のジャパネットホールディングスは、2023~24年の完成を目指して長崎市内に新スタジアムの建設を計画。社長は新本拠地にふさわしいチームとして「J1で優勝争い」を目標に掲げた。また自ら広告塔となった父で前社長の高田明氏(71)に対し、春奈社長は組織に関わる全員が能力を最大限に発揮できるよう調整役に徹することを強調。総合力でクラブと地域の発展につなげる決意を語った。(聞き手・構成=末継智章)

【後編】

 -ジャパネットホールディングスが長崎市内に新スタジアムの建設を計画している。

 一番のこだわりは選手と観客の皆さんとの距離が近い構造で臨場感あふれるプレーを見ていただくこと。来た方にチームを好きになってもらった上で、長崎という場所への愛着が醸成される空間になっていければ。プロジェクトは旭人が直接手がけ、長崎への思いを込めている。私も思いを理解し、そこにふさわしいクラブにする。

 -ふさわしいクラブとは。

 もちろんJ1に昇格し、優勝争いをするチームになる。選手の獲得や層に厚みを持たせることに私はまだ貢献できていないが、選手が伸び伸びとプレーできる環境をつくるとか、応援してくれる人を増やすとかで後押ししたい。

 -今年長崎の社長に。年頭のあいさつではコミュニケーションを大事にしたいと話した。

 飾らずに、今あるクラブの状況を正しく伝えるように心掛けている。変に格好つけてできていないことを隠せば隠すほど、周りは不信感を持つ。逆にできていなくてもそれを伝えれば、相手の方は理解してもらえると思う。

 -クラブの現状は。

 私たちが(経営を)引き継いだころはまだ(クラブを)知らない人も多かったと思う。今は駅や空港に行くとV・ファーレンが長崎にあると分かるようになり、発信しやすくなった。ただ、県北や離島にはまだ浸透が足りない。新型コロナウイルスの感染が終息したら県内全地区を訪問し、オール長崎で応援してくださいという思いを共有したい。

 -新型コロナウイルス感染拡大の影響でJリーグは公式戦が2カ月以上中断している。各クラブとも経営が大変だ。

 できるだけ痛手をなくしたいけど、選手にしてもスポンサーにしても信頼関係があって成り立つので、互いの痛みを理解しながらちょうどいい着地点を目指す。通常よりも力を入れて得られる部分を増やさないといけない。

 -具体的には。

 ECサイトの強化やファンクラブの利点を感じられる取り組みなど。他人に迷惑をかけない方法で収入を増やす方法を考えている。

 -長崎のマスコットのヴィヴィくんが人気だ。

 みんなのことが大好きで楽しませ、謙虚で一生懸命というヴィヴィくんの姿勢がV・ファーレンらしさ。ヴィヴィくんのことを好きな人はV・ファーレンのことも好きになってくれると思うし、彼もそういう存在で走ってくれるでしょう。

(おわり)

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