球宴が史上初の中止 大量選出の常連球団は地元もショック

西日本スポーツ 倉成 孝史

 福岡でのお祭りの舞台も…。プロ野球の12球団代表者会議が11日、オンラインで開かれ、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今季の球宴を中止することを決定した。球宴は7月19日に第1戦をペイペイドーム、20日に第2戦をナゴヤドームで開催する予定だった。中止は史上初。同13日に開催予定だったフレッシュ球宴も、同じく中止が決定した。今回の会議でも依然、新たなレギュラーシーズンの開幕日が設定されることはなかったが、日本野球機構(NPB)は6月中旬から下旬の開幕を目指して準備する方針を示した。

 野球ファンの大きな楽しみの一つが、70年の歴史上初めて中止されることが決まった。NPBはこの日、12球団代表者会議を実施。5月上旬をめどに決める意向だった新たな開幕日については決定が先送りされたが、会議後の会見で斉藤惇コミッショナーは「70年の歴史があるが心苦しい。こういう形になり、ファンのみなさんに申し訳ない」と、7月に予定されていた今季の球宴の中止を決定したことを明かした。

 先月17日に行われた12球団代表者会議では、5月中の開幕断念決定に伴い、2005年の導入以降初めて今季の交流戦が中止されることが決まった。さらに今回は「真夏の祭典」の中止が決定した。斉藤コミッショナーは「時間を考えても、選手を選ぶことができるかという問題があった」と説明。昨季の球宴は5月24日にファン投票の受け付けを開始、6月16日に投票を締め切っている。シーズンの試合数確保の側面ではなく、依然、開幕日も決められない中で現実的に選手を選出する機会がないことも中止の大きな理由だ。

 今年の球宴が開催されないことは福岡、そして九州のファンにとっては「ダブルショック」となる。7月19日に第1戦が行われるはずだった舞台は、ペイペイドーム。16年(当時ヤフオクドーム)以来、4年ぶりの開催予定だった。

 人気、実力を併せ持つだけにホークスからは毎年、多くの選手が球宴に選出。昨季は柳田、今宮が辞退したものの6人が出場し、17年から2年連続で12球団最多タイとなる7人が出場していた。地元開催となれば、今季もさらなる大量選出が予想されただけに、ファンのみならず球団のショックも小さくない。

 70年の歴史で初めて球宴を中止せざるをえないほど、球界は依然未曽有の状況に進んでいる。当初は5月上旬をめどにしていた新たな開幕日の決定は、今回も先送り。斉藤コミッショナーは「状況を見極めながら準備を進め、来月半ばか下旬の開幕を目指すことで12球団が一致した」と、現状ではっきりとした開幕日を設定することが困難であることを示した。NPBは今月22日にも12球団代表者会議を予定しており、感染拡大の状況次第で新たな開幕日が設定される見込みだ。 (倉成孝史)

 ◆オールスター 1951年に始まり、「夢の祭典」といわれる。出場選手はファン投票、監督推薦などで選出される。1996年第2戦でイチロー(当時オリックス)が投手を務めるなど、公式戦では見られない場面も多い。最多出場は今年2月に死去した野村克也氏の21度。期間中には本塁打競争も実施される。昨年の対戦は1勝1敗。対戦成績はパ・リーグの85勝79敗11分け。今年で70年目の節目の開催となる予定だった。

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