異例の転身、Jリーガーからアサヒビールの営業マンに 名古屋でJ1制覇も経験、千代反田充さんが語るサラリーマン生活

西日本スポーツ

 東福岡高でサッカーの全国高校選手権2連覇に貢献し、Jリーグでも福岡、新潟、名古屋などでセンターバックとして活躍した千代反田充さん(39)は現在、アサヒビールで営業の仕事に就いている。

 名古屋でJ1制覇を経験するなど第一線のピッチに立ったJリーガーから大企業の営業マンへ異例の転身を遂げて4年。西日本スポーツが福岡の創設25周年を記念してサポーターのネット投票で選んだ歴代ベストイレブンになった千代反田さんが、オンライン取材で福岡時代の思い出とともにサラリーマン生活も語った。

 2013年に磐田から徳島に移籍。その年のJ1昇格プレーオフ決勝で先制点を挙げて四国勢初のJ1昇格に貢献。14年にJ1のピッチに立って現役を引退。筑波大からプロ入りし、引退まで12年間でJ1、J2リーグ戦291試合に出場した。

 そんなトップ選手が34歳から履歴書を書いて就職活動を始めた。「父親も会社員で、引退後は会社員になるのかな、というのは頭の中にあって。(指導者など)サッカーの道はいろいろな先輩方がいてクラブも限られる。プロの契約で働くというより違うアプローチをしようかなと」。Jリーグや日本プロサッカー選手会のサポートもあって16年4月にアサヒビールに入社。今は東京の酒店を担当している。酒店の取引先の飲食店を回ることもあるというが、全く違う社会というフィールドのつらさを身をもって感じることもあるという。

 「サッカー選手は(周りに)フォローしてもらって動けている。その分(プレーの結果という)限られたところで強いストレスがある。社会で働くということはいろんなことを全て自分で準備し、幅広くいろいろなところに気を配らなければいけない。それにうまく合わせるのは大変。力不足を感じることは多い」。現役時代と同じように体を張って新たな挑戦に向き合っている。

 東福岡では2年時の1997年度に全国高校選手権で東京・帝京高との「雪の決勝」を制し、全国高校総体、全日本ユース選手権との高校3冠を達成。翌年度も帝京高を決勝で破って全国高校選手権を連覇した。筑波大から2003年に地元の福岡に入ると、1年目から出場機会を得て、2年目には完全にレギュラーに定着した。「未熟だったけど、(当時の)松田(浩)監督に使ってもらって成長することができた」。05年にはDFながら7得点を挙げてJ1昇格に大きく貢献した。

 ビデオ通話アプリを使った取材では、東福岡高の1学年先輩でともに高校3冠を達成した福岡歴代ベストイレブンの一人、古賀誠史さん(40)も一緒だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて在宅ワークをしていた千代反田さんの勤務後の取材。仲のいい2人が思い出話に花を咲かせた「オンライン飲み会」の様相を呈した。

 千代反田さんにとっての福岡ラストゲームはJ2で3位だった神戸と戦った入れ替え戦のホームでの第2戦。1-1の引き分けで2戦合計でも同スコアだったが、アウェーゴールの差でJ2降格が決まった。2人は「負ける感覚はなかった」と悔しがり、千代反田さんは「僕がいたクラブは今、J2が多い(名古屋以外はJ2)。上がってほしい」と過去の在籍クラブにエールを送った。

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