イニエスタとトーレス、鳥栖のピッチで見せたぜいたくすぎる光景

西日本スポーツ

 「フェルナンドトーレスとイニエスタが鳥栖のピッチでボールを奪い合う」。10年前に言ったとしたら、冗談扱いされただろう。だがこれは現実。2019年8月23日、佐賀県鳥栖市の駅前不動産スタジアム。鳥栖・フェルナンドトーレスの引退試合でもあった。

 ファインダーの中で、サッカーの2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で優勝メンバーだったスペイン代表同士が競り合っている。ぜいたくすぎる光景に、雨も全く気にならなかった。サガンサポーターで埋まるスタンドに掲げられた「正直田舎者」の横断幕がなんだか痛快でいとおしかった。

 結局、狙っていた“神の子”のラストゴールはならず。神戸・イニエスタは得点につながる美しいロングパスを見せてくれたものの、前半で負傷交代。夢の時間はあっさり終わってしまった。

 結果は1-6で鳥栖の大敗。この得失点差がJ1の残留争いで最後まで苦しむ原因となった。現在、鳥栖は経営難。フェルナンドトーレスらの大型補強で生じた赤字も一因だという。夢から覚めて、苦い現実があるかもしれない。それでも、あの時の余韻は今も目の奥に残っている。 (軸丸雅訓)

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 西スポカメラマンが撮った決定的瞬間や記憶に残るシーンを集めた企画「お宝写真館」。取材時の思い出やエピソード、裏話などを随時、紹介します。

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