パラリンピック3大会出場のベテランが抱く不安「普通ではなかったと感じる」

西日本スポーツ 松田 達也

 2008年の北京大会からパラリンピックに3大会連続出場する陸上男子車いすマラソンの洞ノ上(ほきのうえ)浩太(46)=ヤフー、福岡県飯塚市出身=が東京大会の延期でパラアスリートが抱える不安を語った。

 「現在は延期としか決まっていない。本当に来年も開催できるのか分からないし、不確定要素が多い」。自身はフォーム修正など時間をかけて行うトレーニングに重点を置いている。

 男子の車いすマラソンは鈴木朋樹(トヨタ自動車)が唯一内定を得ているが、残る複数の代表枠についての選考方法も未定。洞ノ上も4月末のロンドン・マラソンで代表を狙う予定だったが、大会は中止となった。

 コロナ禍による景気の悪化は、スポンサーの支援体制も大きく変える可能性がある。「パラスポーツは入場料やグッズ収入などでお金を生み出す機会が少ない。強化費などが、今後も同じように続くかは分からない。その不安は大きいのでは」と指摘する。

 そんな苦境でも大舞台への準備は継続する。「今まで大会に出られていたことは普通ではなかったと感じる。(車いす生活になった)事故でも命があってよかった、と感じたような感謝の気持ちを思い出した。不安があっても、自分ができることをやる」。東京大会開催と出場を信じ、静かに耐え、困難を乗り越える。 (松田達也)

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