プロ野球開幕までの対外試合はどうする 工藤監督「世の中の情勢を踏まえて」対応

西日本スポーツ 倉成 孝史

 「本番モード」突入! 4年連続日本一を狙う福岡ソフトバンクが19日、投手と野手の合同練習を開始した。この日から選手、首脳陣、スタッフを午前と午後の2グループに分け、練習をスタート。初日からシートノック、投手陣のフリー打撃登板などよりシーズンを見据えたメニューに切り替えた。視察後、オンライン取材に応じた工藤公康監督(57)は、現状最短となっている6月19日の開幕に照準を合わせていることを強調。対外試合が十分に組まれなかった場合なども想定し、万全の準備を整えていく。

■次クール25日紅白戦

 ユニホームに身を包み、久しぶりに聞いた打球音に指揮官の身も引き締まった。4月9日から今月17日までの自主練習期間中、工藤監督は週1回ほどのペースで投手陣の練習視察を担当。野手陣の動きを見守るのは、実に1カ月半以上ぶりだった。「野手は自主トレでよく打ってよく走っていたと。報告通り、いい動きをしてくれていた」。自らの目で確認し、開幕へ向けた思いは一段と高まった。

 「打撃などの動きをしっかり見ることができてよかった。ユニホームを着て緊張感もある中で、みんなしっかりとやってくれた。ほっとした部分でもある」。まだ開幕日が確定していない中でも、各自が高い意識で準備を進めてくれていることに安堵(あんど)するとともに、自身の心もより「本番モード」へと切り替えた。

 指揮官は「(新型コロナ感染)状況がどう変化するかによって変わる部分もあるが、私なりにそこへのシミュレーションはしている」と明言。あくまで最短となっている6月19日の開幕に照準を合わせて動いていくことを強調した。合同練習初日はシートノックに加えて、午前は川原、午後は石川がフリー打撃に登板。内川、松田宣、川島、今宮がその「生きた球」を打つなど、シーズン本番を見据え、実戦に一歩近い練習メニューへと段階を上げた。

 今後もシート打撃や、次クール中の25日に紅白戦も予定するなど、春季キャンプ後半のイメージで準備を進めていく。特に投手陣の調整を考えても、開幕前により多くの対外試合が組まれることが理想的だが、簡単にはいかない。「そこはしっかり世の中の情勢を踏まえて考えないといけないと自覚している。東京などは(緊急事態宣言が)解除されておらず足並みをそろえていくことは大切」と、柔軟に対応していく姿勢も示した。

 「対外試合が難しい状況であれば1、2軍で練習試合をしてみたり。対応はできるかなと思っている」。対外試合数が不十分な場合も想定。実戦機会を確保するシミュレーションもすでに行っている。さらに「自主トレではない緊張感のある中で動いて、疲労のピークがどこにくるのかも見ながら。ここから気を付けなければいけないのはけが人を出さないこと」とも強調。開幕が近づくだけに、故障防止の面でもより「本番モード」で細心の注意を払っていく構えだ。うっすらと見えてきた開幕へ向けて、工藤ホークスがV4へのギアを上げる。 (倉成孝史)

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