実戦空白2カ月でもバレンティンいきなり一発 おうち時間で体に変化

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 「6・19」でも大丈夫! 福岡ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(35)が23日、ペイペイドームで行われたシート打撃で、石川柊太投手(28)から左翼スタンド中段へ特大の一発を見舞った。実戦形式は21日から始まり、緊急事態宣言後のチーム“第1号”。自粛期間中に体重は5キロ減りスリムになっても、持ち前のパワーは健在。近づく開幕へ、期待の新戦力の腕が鳴る。

 実戦感覚が薄れていても、体がスリムになろうと関係ない。バットで獲物を捕らえれば、たちまちスタンドまで運ぶバレンティンのパワーは底知れない。シート打撃の2打席目。3ボールから石川の高めに浮いた直球を振り抜いた。誰もいない左翼スタンドで、ボールが音を上げて弾んだ。

 「結果はこだわっていなかった。本来の目的はボールを見て、自分のスイングができればと思っていたから。でも、(ボールが)甘いところに来て(ホームランを)打つことができた」

 着弾を確認すると、ダイヤモンドを回ることなく打席を後にする。だが、ここで松田宣にポーズを要求された。静かなグラウンドで、圧倒的なパワーを証明した大砲は両拳をパトカーのサイレンに見立てて耳元でクルクル。今季の開幕に合わせて考えたパフォーマンス「ピーポーポーズ」でチームメートを喜ばせた。

 投手との真剣勝負は、最後の実戦となった3月22日の練習試合ロッテ戦(ペイペイドーム)以来。前日21日の同戦から2戦連発と万全の状態に仕上がっていた大砲も、2カ月ぶりに打席に立つと「目の前にピッチャーがいる雰囲気が久しぶりなので、変な感じだった」と振り返った。しっくりこない感覚がありながらの一発だった。

 この2カ月、自宅で過ごす時間が増えた分だけ、体調管理に気を配った。「ずっと家にいて体重が増えると心配。なるべく維持するか、減らすことを目標にしていた」。116キロあった体重は5キロ減り111キロに。「(減量は)ポジティブだと思うし悪い影響はない」。スリム化がパフォーマンスに影響を及ぼさないことは、結果で示した。

 新型コロナウイルスの感染者は減少し、緊急事態宣言が解除されていないのは首都圏と北海道を残すのみ。これが解除となれば、再び12球団代表者会議が開かれる今月25日に、6月19日の開幕日が発表される可能性がある。

 そうなると、シーズンインまで1カ月を既に切っていることになる。「いろんなところを修正しないといけないけど、体のリズムと実戦感覚を取り戻すことが大事。日はないけど、練習はできているし調整して臨みたい」。シャープになった大砲は、限られた時間で感覚を研ぎ澄ましていく。 (鎌田真一郎)

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