ソフトバンク開幕キューバコンビ不在濃厚…今季ブレーク候補の6年目捕手にチャンス到来

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 狙うは開幕スタメン!! 福岡ソフトバンクの栗原陵矢捕手(23)が24日、ペイペイドームで行われた合同練習のシート打撃で本塁打を含む3安打を放ち、開幕スタメン奪取を宣言した。25日から1、2、3軍とリハビリ組に分かれた練習が再開され、1軍では紅白戦が行われる。捕手が本職のユーティリティープレーヤーが本格化するレギュラー争いのダークホースになる。

 練習後のオンライン取材で、栗原は真っすぐな思いをはっきりと言葉にした。「他の人より打って、守って、本当にアピールしてガツガツいく気持ちでいる。開幕したときスタメンでという思いです」。持ち前の打撃に磨きをかけた6年目は開幕1軍ではなく、開幕戦でグラウンドに立つ姿を思い描いている。

 たぎる野心がバットにも乗り移る。シート打撃の3打席目。松田遼の直球を打ち砕いた瞬間、チームメートから「オーッ」という声が上がった。真芯で捉えた打球は右翼スタンドに飛び込んだ。打たれた右腕が、弾道を追いかけることすらしない完璧な一発。アーチを架けた張本人は表情を変えることなく、軽快な足取りでダイヤモンドを回った。

 「しっかり、芯で捉えられた。ブルペンにも入って、球の速さを見せてもらえているのが大きいのかな」

 緊急事態宣言前、最後の対外試合だった3月22日の練習試合ロッテ戦(ペイペイドーム)で本塁打を放ち、前日21日の同戦でもサヨナラ打で勝負強さを見せアピールに成功。それから2カ月も実戦を離れてもなお結果を残せた理由を、捕手として今月19日から始まった投手と野手の合同練習初日から投手の投球を受けてきたことがプラスに働いたと説明した。

 本塁打よりも自らを高く評価したのが2打席目の二塁打。加治屋の外角球を拾うように対応して左中間を破ると、送球が乱れる間に三塁へ到達。1打席目でも左前打を放った23歳は「2打席目の左中間に持っていけたのは良かった。反対方向に(安打が)出ているのは、状態が悪くないから。こう打ちたいという方向に打てている」と振り返った。

 緊急事態宣言が25日に全面解除されれば、6月19日の開幕日が決まる可能性もある。その場合、新型コロナウイルス感染拡大の影響で来日できず、現在もキューバで調整しているデスパイネグラシアルが、開幕時に不在となる見込み。開幕メンバーの絞り込みについて森ヘッドコーチは「25日から(練習に)来るメンバーの中から選ぶ。紅白戦から勝負の場になる」と説明した。

 栗原はオープン戦で、捕手の他に一塁や左翼の守備にも就いた。走力もあり、起用オプションは多い。プレーボールの時をベンチから見るつもりはない。数少ない開幕スタメンの座を、ガツガツ奪いにかかる。 (鎌田真一郎)

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