ソフトバンク「初実戦」10万人超が視聴 試合中に選手発案「社会的距離」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 開幕決定! “球音”も戻った! 福岡ソフトバンクは25日、ペイペイドームで福岡県への緊急事態宣言が解除されてから初めての紅白戦を行った。首脳陣らは試合中もマスクを着用し、ハイタッチも「エア」で行うなど新型コロナウイルスの感染防止策を徹底。球団が公式ツイッターでライブ配信すると、最大でおよそ8000人が同時に視聴し、累計では延べ10万人を超えた。この日、日本野球機構(NPB)は臨時の12球団代表者会議を開き、今季公式戦を6月19日に開幕することを正式発表。待ち望んだ知らせを受け、タカもヒートアップしそうだ。

■配信を10万人超観戦

 全国で緊急事態宣言が解除され、プロ野球の開幕日が6月19日に決まった。同2日からの練習試合実施、シーズン120試合といった今季の形もはっきり見えた。誰もが待ち望んだ決定が下された日、福岡ソフトバンクはオリックスとともに12球団で最も早く紅白戦を行った。

 日本野球機構(NPB)はシーズン開催に向け、感染予防策などを記した80ページにわたる独自のガイドラインを全球団に配布している。感染予防の徹底は当然開幕後も続く。そうしたことへの意識が2回裏に垣間見えた。リードを2点に広げた白組の攻撃。2死一、三塁で一走牧原と三走柳町が重盗を成功させた。生還した柳町は笑顔でベンチ前へ。チームメートは右手を掲げて出迎えたが、手と手は重ならない。ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を保った「エアハイタッチ」で喜びを分かち合った。

 「ベンチのムードを明るくしてくれる選手がいるので。彼らの発案だと思います」。工藤監督は制限下でも一体感を見せるチームに頼もしさを感じていた。

 審判を務めたチームスタッフも常時マスクを着用。ホーム後方に陣取った首脳陣もマスク姿で選手に鋭い視線を注いだ。1軍の実戦は緊急事態宣言が出される前の最後の練習試合だった3月22日ロッテ戦(ペイペイドーム)以来、約2カ月ぶり。それでも150キロ超を投げる投手がいる一方で、5回までで両軍計8安打とブランクを感じさせない試合内容だった。

■球速表示も検討

 球団は紅白戦を計4台のカメラを使って公式ツイッターで生配信。待ちかねたファンは、試合前のシートノックから4000人以上が視聴した。試合中は「久しぶりの試合に感動」「マスク×マスクで審判しんどそう」などのコメントが並び、最も多い時には約8000人が同時に画面にくぎ付け。累計視聴者数は延べ10万人超の大盛況だった。球団広報が「ファンもお気に入りの選手の現状が気になっているはず」とライブ配信を提案。現場からも賛同を得た。今後の紅白戦もライブ配信を予定し、要望が多かった球速の表示も検討しているという。

 ようやくスタートラインは定まった。ただシーズンは開幕から当面無観客で行われることも決まった。紅白戦のツイッターに続き、ファンは画面越しに声援を送ることになる。異例ずくめの2020年も目標は一つ。「無観客でもホークスの野球は変わらないということを、ファンの皆さんにもアピールして戦っていきたい」。4年連続日本一へ、指揮官は圧倒的な強さを見せつける決意をにじませた。 (鎌田真一郎)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ