セーフかアウトか…手を合わすソフトバンク柳田 祈り通じた「神の手」判定

西日本スポーツ 大月 崇綱

 「セーフかアウトか」。満員の観客で埋まったヤフオクドーム(当時)は、固唾(かたず)をのんで最終判定を見守る。ソフトバンクベンチにレンズを向けると、手を合わせて祈る柳田の姿があった。

 2017年10月29日、プロ野球日本シリーズ第2戦、後に「神の手」と称されることになった今宮の本塁突入での場面だ。

 DeNAに1-3でリードされたソフトバンクが7回に反撃。柳田の適時打で1点を返した後に2死満塁とし、中村晃の右前適時打で三走柳田に続いて、二走今宮が本塁を突いた。

 判定はアウトだったが、工藤監督がリプレー検証を要求する。さまざまな角度からの映像でも判別がつきにくいプレーは、7分近くも判定に要した。

 私はその中断中、ネット裏の撮影ポジションから今宮の様子を追おうとしたが見つからず、レンズ越しにベンチを捜していたら手を合わせている柳田が目に留まった。

 判定がシリーズの行方を左右しかねない重さを持つこと、何としても日本一を取りたいとのチームへの思いをこの表情から感じた。

 新型コロナウイルスの感染拡大で開幕ができなかったプロ野球界。感染の収束を願って多くの選手たちが心で手を合わせていたことだろう。いよいよ6月19日に公式戦が始まる。 (大月崇綱)

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 西スポカメラマンが撮った決定的瞬間や記憶に残るシーンを集めた企画「お宝写真館」。取材時の思い出やエピソード、裏話などを随時、紹介します。

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