プロ野球の観客は7月下旬か 斉藤コミッショナーは日本の状況に「驚きと不思議さと称賛」 

西日本スポーツ

■12球団代表者会議

 日本野球機構(NPB)は25日、オンラインで臨時12球団代表者会議を開き、新型コロナウイルス感染拡大で延期しているプロ野球の公式戦を6月19日に開幕すると発表した。緊急事態宣言が全国で解除されたことで実施条件が整った。当面は無観客で、1球団120試合の開催を目指す。当初開幕予定だった3月20日から3カ月遅れ、2リーグ制後では最も遅くシーズンがスタートする。

 これまで何度も苦渋の表情を見せてきた斉藤惇コミッショナーがようやく明確な開幕日を口にした。会議後の会見で「6月19日」と発表。当面の無観客、シーズン120試合の目標、6月2日から1球団4カードの練習試合を行うことなども明かし、発表までこぎつけた思いを口にした。

 「閉塞(へいそく)感に苦しんだ国民の皆さま方を勇気づけ、プロ野球以外のスポーツにも指針を示せれば。開幕自体を決断できたことは大変喜ばしいが、準備を怠りなく進めご家族を守りながら慎重に運営していくことが何より重要」

 4月7日に政府が最初の緊急事態宣言を発令して以降、国内プロスポーツで公式戦開催を決めたのは初めて。連携して対策会議を行っているJリーグの再開にも先駆ける形となり、斉藤コミッショナーは公共財の手本としても成功させる意気込みをのぞかせた。

■当面は無観客で

 1軍だけではなく2軍も6月19日に開幕する。公式戦、練習試合ともに、移動の距離や頻度を抑えられるよう日程を調整。開幕後のカードについては「(中継の)放送、選手の体調、移動の予定もある。なかなか悩んでいる」と発表を見送り。水面下には7月までの日程案があるが、慎重を期して「近々に決めなければ」と述べるにとどめた。

 最初の開幕延期発表は3月9日。その時点では興行であることを理由に143試合の削減、無観客も想定していなかったが状況は日々悪化した。4月17日に交流戦を中止し、その後無観客での開幕にも全球団で合意。条件を緩和してまで開催に向かった背景にはスポンサー収入の確保など経営面の事情もあったが、斉藤コミッショナーは日本の感染者、死者の少なさを「驚きと不思議さと称賛」と表現した上で、時折笑みも交えながら間接的ではあっても国内に球音をよみがえらせる意義を強調した。

 「家におられてお子さんたちも出歩くことができない中で、何かスポーツの元気を与えてあげたい。それだけの気持ちで準備をさせていただきました」

■「観客」7月下旬

 先行して開幕している台湾、韓国のプロ野球から試合運営マニュアルの提供を受け、感染予防策などをまとめたガイドラインを作成した。早ければ7月下旬に観客を入れることを目指すとみられるが第2波、第3波の襲来も予想される。次回は6月8日にJリーグとの会議、実行委員会を開催予定。難しいかじ取りを迫られるプロ野球が、ひとまず緊急事態を抜けて1カ月後の船出に備える。

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