「リミットは7月」高校野球も総体も…福岡で3年生救う新たな動き

西日本スポーツ 末継 智章

■体操、卓球は断念

 新型コロナウイルス感染拡大で今夏の全国高校野球選手権、全国高校総合体育大会(インターハイ)が中止となり、いずれの地方代替大会も実施されないことが決まった福岡県で、3年生に「花道」を用意するための新たな動きが出ている。

 都道府県の高校野球連盟(高野連)、高校体育連盟(高体連)がそろって代替大会開催断念を決めたのは現時点では福岡だけ。総体代替大会は安全面や学業優先の観点から、九州の高体連では唯一「実施しない」としている。一方で30競技の県高体連専門部のうち、陸上とハンドボールは競技団体独自の大会を開催することを本紙の取材に明言した。

 陸上は福岡陸上競技協会主催の福岡県高校学年別大会を7月25、26日に博多の森陸上競技場(福岡市)で開催。例年は6月下旬から7月上旬の間に行うが、専門部と同陸協が話し合い、選手が練習を重ねて大会に臨めるよう日程をずらした。県内4地区の予選を7月4、5日に行う。

 ハンドボールは専門部が福岡県ハンドボール協会の公式サイトで7月23日から代替開催を開くと表明。久保野弘光専門委員長は「場所も確保できていないが、試合ができる環境を整えたいと思った」と熱弁、県協会主催での開催を考える。

 バドミントンやソフトボール、アーチェリー、水泳、柔道、自転車も開催に前向き。ただし感染防止の入念な対策が必要で、ソフトボールの粂本健専門委員長は「校長や保護者の許可が必要で、3年生は受験がある。開催のリミットは7月」と準備時間の少なさも課題に挙げた。

 やむを得ない事情で開催できない競技もある。体操の福元久雄専門委員長は「高体連がやらないので予算がないし、福岡には体操器具を備えた体育館がほとんどない」と説明。卓球の藤村明弘専門委員長は「卓球の性質上、3密をすべてクリアするのは困難」と嘆く。

 別の競技の専門委員は「学校によっては高体連主催の大会でないと公欠扱いにならず、交通費も出ない。佐賀のように高体連が動かないと選手が集まらない」と、県や県高体連が協力して開催する佐賀を引き合いに、足並みがそろわない福岡の動きを嘆いた。

 サッカー、ラグビーなど全国大会が冬にある競技は県予選に3年生が出場できるため、いずれも総体の代替大会は実施しないという。 (末継智章)

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