プロ野球6月開幕でどうなる いきなり夏…ソフトバンク投打のキーマンはこの2人 

西日本スポーツ 長浜 幸治

 V4の鍵は「夏男」! コロナ禍で開幕が約3カ月遅れの6月19日となった2020年は、開幕早々に夏場を迎える異例のシーズンとなる。レギュラーシーズンの試合数が143試合から120試合に減ることもあり、3年ぶりのリーグ優勝と4年連続日本一を狙う福岡ソフトバンクは例年以上に開幕ダッシュを重要視する。工藤公康監督が就任した15年以降の7、8月の月間成績を調べると、工藤ホークスの投打の「夏男」が浮かんできた。

 コロナ禍で約3カ月遅れとなった開幕に備え、既に紅白戦を2試合実施するなど急ピッチで仕上げている工藤ホークス。誰も経験したことのない戦いに向けて、首脳陣が思い描く理想のVロードは、開幕ダッシュからの先行逃げ切りだ。

 日本シリーズも11月21日開幕に決定。工藤監督は「(逆算すれば)タイトなスケジュールになり得る」と、過密日程を見据えた戦略を練る。森ヘッドコーチは「今年は特別な年。データを集めて後半(勝負)ではなく、開幕からしっかりダッシュを決めて、そのまま突っ走りたい」とした。

 ペナントの行方を左右する夏場の戦い。今季は開幕早々に厳しい季節が訪れるが、工藤ホークスには頼れる「夏男」がいる。打者では大黒柱の柳田だ。「トリプルスリー」の15年は8月に打率3割6分4厘、6本塁打、21打点、9盗塁。自身2度目となる月間MVPを受賞した。

 主砲の猛打に導かれたチームは8月を17勝6敗1分けで貯金を11も増やし、がっちりと首位固めに成功した。最終的には2位日本ハムに12ゲーム差をつける独走劇で、2年連続のリーグ優勝&日本一を達成した。

 過去5年の7、8月の通算成績は出場175試合で617打数199安打、打率3割2分3厘、43本塁打、128打点。際立つのは本塁打率(1本の本塁打に要する打数)だ。通算は3003打数で157本塁打の19・13ながら、夏場2カ月は14・35に跳ね上がる。26日の紅白戦では適時打を含む2安打。昨季は故障で38試合の出場に終わった主砲が「3150(サイコー)」な夏を過ごせば、リーグの覇権奪回が近づく。

 投手は昨季の雪辱に燃える東浜に注目だ。過去5年の夏場2カ月は19試合に先発して10勝6敗、防御率3・42だが、近年は夏場に輝きを放つ。17年7月は3勝、防御率1・33で初の月間MVP。その勢いのまま勝ち星を積み重ねて、16勝で初の最多勝を獲得するなど飛躍の1年を過ごした。

 18年8月も4試合で2勝、防御率1・66。昨季は6月の右肘手術の影響もあってシーズン2勝に終わったが、春先から好調だった今年は開幕投手に初めて指名されていた。26日の紅白戦でも3回1安打無失点と好投。「6・19」も開幕投手の最有力候補とされる沖縄出身の右腕への期待は大きい。特別な年の“勝負の夏”は、投打の軸に注目が集まる。 (長浜幸治)

■俺たちも夏男

 柳田以外の野手では牧原も7、8月を得意とする。2018年はどちらも優に打率3割を超え、過去5年の夏場2カ月の通算打率は2割9分3厘。プロ通算の同2割5分7厘に比べて4分近く高い。開幕時は不在となりそうなグラシアルも過去2年の7、8月の打率は全て3割以上で、過去2年の夏場2カ月の通算も同3割2分2厘と頼もしい限りだ。投手ではファーム調整中のエース千賀も「夏男」で、18年8月に4勝、防御率0・86で月間MVP。バンデンハークも15年7月に3勝、防御率2・53で月間MVPを獲得した。

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