ソフトバンク岩崎、戻ってきたうなる直球 若手突き上げにも漂う復活への自信

西日本スポーツ 長浜 幸治

 激しい中継ぎサバイバルに勝つ!! 福岡ソフトバンクの岩崎翔投手(30)が30日、ペイペイドームで紅白戦に登板し、1回を3人で抑えるパーフェクト投球を見せた。最速151キロの直球に手応えを見せた右腕を工藤監督も高く評価。開幕1軍入りを狙う若手リリーフ陣が猛アピールを続ける中、セットアッパー返り咲きを目指す3年前のタイトルホルダーが「6・19」へ向け自信をのぞかせた。

 うなりを上げるような真っすぐが戻ってきた。白組3番手で4回から登板した岩崎だ。先頭松田宣への初球で150キロをマークすると、続く長谷川への初球はこの日最速の151キロを計測。最後は内川を147キロ直球で力ない中飛に打ち取り、ベテラン3人を完璧に抑え込んだ。

 「あと数試合投げられれば大丈夫だと思う。万全の状態まではもう少し。開幕まで時間はないけど心配はしていない」

 力強い言葉が出たのは、何より真っすぐに手応えをつかんだからだ。前回登板の26日紅白戦では1回を無失点に抑えたものの最速は149キロ。「ボールの強さが足りない」と表情はさえなかったが、わずか4日間できっちり修正した。「キャンプやオープン戦のころより体が突っ込んでしまい、リリースに100の力が入っていなかった。今回は重心を後ろに残す感じを意識した」。投球を見守った工藤監督も「(捕手の)後ろから見ていても強いボールがいっていた。まずは直球が走ることが一番大事なので」と目を細めた。

 2017年に球団記録を更新する72試合に登板し、46ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。実績は文句なしでも、無条件に「勝利の方程式」入りを約束されているわけではない。この日好投したドラフト3位ルーキーの津森、今年3月に支配下登録されたばかりの尾形ら若手がここぞとばかりにアピールを続けている。

 工藤監督は激しく競い合っている若手リリーフ陣について「生き残っていくには一回一回(の実戦)が勝負どころだと思う。一球一球に気持ちが伝わってくる」と評価。岩崎については「いい状態を続けていけるかが大事。今後も見ていきたい」とさらなるパフォーマンスを求める構えだ。

 18年以降に3度の右肘手術を受け、18、19年の登板はいずれも2試合。岩崎も自身の置かれた立場は理解している。「いいところで投げたいというのはみんなが思っていること。その人たちに負けないように結果を出して、勝ち試合を任せてもらえるように」。復活を期す男が燃えている。 (長浜幸治)

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