仁志 SG悲願の初V SGオールスター 【住之江】

西日本スポーツ

 住之江ボート(大阪市)のナイターSG「第47回ボートレースオールスター」(優勝賞金3900万円)は5月31日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、1号艇の篠崎仁志がインからコンマ12のSで逃げを決め、兄・元志に続くビッグ初優勝。松尾泰宏・幸長(ともに引退)以来となる史上2組目の兄弟SGタイトルホルダーに輝くと同時に、賞金3900万円を獲得。同ランクは2位に浮上した。2着は2周1Mで毒島誠を差し抜いた平本真之、3着には毒島が入った。

■ヒーロー

 常に一歩先を行く兄・元志の背中を追い続けてきた篠崎仁が、SG5回目の優出で千載一遇のチャンスをものにした。

 優勝戦時間帯は午前中から降った雨こそやんだが、湿気と低気圧の影響でエンジン相場に微妙な変化が生じた。しかし、研ぎ澄まされた日本刀のように極限の状態まで仕上がっていた20号機は、前日とは一変する気象条件などどこ吹く風。他を寄せつけないぶっちぎりのイン逃走劇で、SG初Vのゴールを駆け抜けると「前検のエンジン抽選で手にしたときからずっと良かった」と最高の褒め言葉を贈った。

 佐賀の松尾兄弟(泰宏・幸長)以来、半世紀の時を超え、実に49年ぶりとなる兄弟でSG制覇の快挙。「兄ちゃんには今まで迷惑をかけて、つらいときはたくさん支えてもらった。ようやく恩返しできたと思う。まだ兄には追い付けていない」と目にはうっすらと光るものがあった。最愛の兄はボートレーサーとして、永遠のライバルでもある。

 優勝賞金3900万円を手にして、獲得賞金ランキングは2位へ大幅にジャンプアップ。2017年以来となる3度目のグランプリ出場はこれで確定的となり「無観客の状況だったけど、画面越しでいいレースを見せられたと思う。次は皆さんの前でレースをしたい」と熱い思いを話した篠崎仁。これからもファンの大きな夢を乗せて走るボート史上“最強”の兄弟レーサーが、今年のトップ戦線を大いに盛り上げる。 (石井誠司)

 篠崎元志「よかったです。デビューしてからいつも僕と比較されて、苦しい思いをしていたのを見ていたので、やっと努力が実ったというか…。この日が来てよかった。僕も気持ちを入れ直して頑張りたい」

 ◆篠崎仁志(しのざき・ひとし)1987年12月3日生まれの32歳。福岡市出身。県立香椎工高卒業。選手養成101期生、福岡支部所属。同期には片岡雅裕、大池佑来、新田泰章、尾嶋一広、守屋美穂、北野輝季らがいる。2007年11月・福岡でデビュー(失格)。10年9月・福岡で初優勝。SGは13年・オールスターで初出場。20年・オールスターでビッグ初優勝。G1 3Vを含む通算優勝は37回。ボートレーサーの篠崎元志は実兄。166センチ、51キロ。血液型はA。

■平本2着に健闘

 4年前にイン逃げでこの大会を制した平本真之が、4カドから2着と健闘した。「伸びを求めた」と、今節初めてチルトを0に上げて挑戦。「一発を狙っていたが、Sでアジャストした分、出ていかなかった」。トップSだったが内を叩くことはできず、1Mは差して2番手争いまで。ただそこから、力強い動きで毒島との競り合いは制した。「いい調整はできた。競って2着なのでOKです」と充実感を漂わせた。

【優勝戦VTR】

 進入は枠なり。ほぼ横一線のスリット隊形で、(1)篠崎がインから舟を伸ばすと先マイ一気に決着をつける。握った(3)守田のターンはやや流れ、差した(4)平本にまくり差しで(5)毒島、さらに守田とBSの2番手は大接戦。位置取り優位に平本が最内から迫る(6)白井を冷静にかわすと2周1Mで毒島を差し切り2着。3着は毒島が守った。

【戦い終わって】

 毒島 誠(3着)1Mは仕方ないが、2Mはもう少し攻められたかな…。仕上がりは良かった。

 白井英治(4着)自分の中ではいい仕上がりだったのでしょうがない。強いて言えば、1周2Mをうまく回れたら。そこだけです。

 守田俊介(5着)足は変わらず良かった。しっかりSを行ってターンした。S隊形を思えば仕方ない。

 徳増秀樹(6着)初動で引き波にはまって抜け出せなかった。仕上がりは良かった。

   ◇    ◇

◆売り上げ目標達成

 第47回ボートレースオールスターを開催した住之江ボートは、6日間で152億4546万9800円(返還額2億5883万1900円)を売り上げ、目標額の90億円を大幅に上回る盛況。無観客開催で下方修正した目標額だが、当初の目標額130億円も突破した。

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