デスパイネら不在で開幕へ ソフトバンクV奪回のカギ握る「鉄腕」の起用法/池田親興

西日本スポーツ

 プロ野球は開幕から約1カ月の日程が発表され、2日からは約2カ月半ぶりの対外試合となる練習試合で本番に備える。前例のない事態でどの球団も模索を続ける中、3年ぶりのリーグ優勝を目指すソフトバンクはどうメンバーを絞り込んでいくか。本紙評論家の池田親興氏は同一カード6連戦が続く変則日程、特例措置による1軍登録人数の拡大案も意識しながら、抑えの森を生かす中継ぎ陣の整備を注目点として挙げた。

■2軍との入れ替え例年以上に多い可能性 選手への配慮も必要

 <2日から練習試合が始まる。発表されたシーズンの日程は変則で、パ・リーグは開幕カード3連戦の後は同一カード6連戦。本番へ向けてどう備えるか工夫が問われそうだ>

 どんな日程になろうとやるしかない。それは全員が覚悟しているはずだ。もちろん難しさはある。少なくとも7月後半まで同じ相手との6連戦が続き、シーズンは3カ月も遅く始まって120試合をこなすわけだから1、2軍の入れ替えは例年以上に多くなることが予想される。1軍登録は29人までだが、当落線上の選手は開幕1軍に入れなくても気持ちを切らさないでほしい。首脳陣は選手たちを競わせてふるい落とすと同時に、声の掛け方などの配慮も必要になる。

■1番は牧原なのか 思い切って結果出している栗原も

 <紅白戦では投打ともルーキーを含む若手がアピールした。開幕不在が決まっている主力がいる中でチャンスともいえる>

 野手はデスパイネグラシアルがいまだに来日できず、中村晃も間に合うか分からなくなった。その中で結果を出している栗原をどう使っていくか。1番は牧原なのか、思い切って栗原にするのか。栗原は第3捕手として生かす手もあるだろうし、打順も含め、さまざまな形を練習試合で試すことになるのでは。

■不測の事態に備えダブルストッパーで 守護神温存も

 <練習試合は12試合しかない。段階を踏んで球数やイニングを伸ばしていく先発投手は2、3試合しか投げられないことが予想され、特に調整が難しそうだ>

 実戦から遠ざかっていただけにあと1試合あっても足りないくらい。だけど、このチームは6枚そろうだけでもまだいい。東浜、和田らがいて、ムーアは紅白戦では打たれていたが首脳陣の計算には入っているだろう。千賀がいないのに頭数がそろうのは他球団からしてみればうらやましいはず。むしろ心配は中継ぎ陣だ。

 <救援陣も層の厚さは12球団屈指。若手を含めて数はそろっているはずだが、心配な点とは>

 このチームだからこその悩みが出てくる。抑えの森、そこにつなぐモイネロや嘉弥真が入るとして、あとは2枠か3枠。岩崎や尾形、津森、復活を目指すサファテらがいてレベルは高いが、全て勝ちパターンとはいかない。同じ相手との6連戦ならカードの早い段階で打たれると使いづらくなるケースもあるし、敗戦処理も当然必要。酷な作業になるが、最初のふるい落としからベンチワークが重要になってくる。

 <捕手を栗原も含めて3人にするのか、投手を何人入れるか。そのあたりは例年以上の悩みどころか>

 いま話し合われているようだけど、今年に限っては1軍登録の上限を30人にしてもらいたい。そこがどうなるかにもよるが、ソフトバンクは森から逆算してシーズン全体を組み立てていってほしい。いくらタフな森でも連戦ばかりの120試合で60登板は無理があるし、50登板でもかなりきつい。チームにとって絶対に欠かせない森を何試合で使うつもりか、1点差でも森が投げない試合をつくるのならその場合は誰を当てはめるか。ダブルストッパーというのかな。そういうシミュレーションをして練習試合から試していかなければ、層は厚くてもひずみが出る。どんなに計算していても、必ず想定外のことは起こるのだから。

■無観客の違和感主力の方が強いかも 練習試合で慣れを

 <想定外といえば無観客での開幕も昨年までなら考えられなかった>

 毎年オープン戦とシーズン本番では違った雰囲気があるが今年は同じように無観客。だからこそ、新しい選手より昨年までを知る選手の方が違和感が強いかもしれない。活躍してもスタンドが沸かず、ミスした次の日に観客から声を掛けられることもない。スタンドインしたボールがカラーンと響く音は投手にとっては何とも悲しいものだ。開幕後も受け入れられるように練習試合から慣れていくしかない。

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